2016年06月17日♪あー小市民。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 1ドル103円の円高。ドル利下げが完全に遠のいたしぃ、英国のEU離脱もあるしぃ、なんつっても日銀が現状維持(つまりなにもやらん)つうことではね。(外国人)投資家は日本円に逃避。まさかの円買い、ですわな。

 「いやあ、助かった」つうのは米国留学を抱える身内。「昔みたいに80円くらいだともっといいんだけど」とも。わかるなあ、その気持ち。
 円高で株価が下がって困る? 上場企業の8%しかない輸出企業(の株価)に振り回されるのはもうやめましょうよ。こういうときのためにマザーズとかゴールドがあんでしょ。

 でも、基本、トレンドはドル高では? 瞬間をとらえれば、円高ドル安はありますよ。ま、私の感想ですからあてにせんといてね。

 自国通貨高ほどありがたいもんはありません。円安で喜んでる方が異常。つうことで、冒頭の市民の声は正解ですね。

 ま、今月末まで我慢ですな。


♪目薬さす時 無意識に口をあけてしまう
 あー小市民
 子供が出来たら 年賀状に写真をのせてしまう
 あー小市民
 雑誌を買う時 上から3冊目ぐらいをとる
 あー小市民♪

 ご存じ、嘉門達雄さんの傑作「小市民」です。

 舛添さん、1億2500万人の総意で都知事を「クビ」になっちゃいましたが、彼がやったこと・・・あー小市民にほかなりません。舛添さんがしたこと、そして懸命に繕ったこと。あー小市民。

 「修善寺? 股関節が悪いもんですからリハビリです」
 「シルクの中国服? これ着ると筆がスムーズに進むんです」
 「えっ、また中国服? 柔道やってるんで肩が張って窮屈なんです。背広よりツルッとしてスムーズなんです」
 「ホテル三日月? 会議です。いや選挙の相談です。相手? 政治家の信義として名前はちょっと・・・。けっしてゴージャスな温水プールで子どもと遊んでいたわけではありません」

 気持ち、わかるわ〜。

 「これ、領収書切れる?」
 「切れない?」
 「やっぱムリか」

 落胆。みな、こんなことに一喜一憂してるわけでね。

 「都知事だもん税務署だって文句言わんよ」
 「飲み食いから家族旅行までぜ〜んぶ領収書で落とせるからね」
 「都知事なんてつまらねえ仕事してやってんだから安いもんよ」
 「タレントだったら橋下よりギャラ高いんだからな」 

 あー羨ましい。だって、私は小市民。
 替われるものなら替わって欲しい、あー小市民。
 死ぬまでに1回なってみたい、東京都知事。あー小市民。 
 
 国民がテレビで大笑いできたのは、舛添さんが小市民だからですよ。わかるなあ、この気持ち。うんうん、わかるわかる。この小市民感覚が笑えたんでね。これが中国のトラさんレベルだったらとても笑えませんよ。

 「ホテル三日月? んなもん、買収しちゃえ」
 「美術館巡り? めんどくさいから買っちゃえ」

 あー日本人。あー一億総小市民〜〜。平和だなあ。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「東京 記憶の散歩地図」(小池壮彦著・河出書房新社・1,728円)です。