2002年04月22日「サムライ文化の日本」と「リンチ文化のアメリカ」

カテゴリー価値ある情報」

あと1人図太く残ってます


 どんどん辞めてますねぇ。

 政治家のことです。まず、民主党副代表の鹿野道彦さんでしょ。あっ、その前にカツラの山本某という人がいましたね。

 それから、今度の騒動で辻元清美さん。この人、ぜひ復活してもらいたいな。わたしはそう思います。なぜって、「オー・ミステイク」って程度でしょ、今回の失敗は。政治家では、まだましなほうじゃないかな。

 それと、いつも優柔不断な加藤紘一さん。今度ばかりは選挙で迷惑かけちゃうから、引導渡されたんですね。どうせ、この人、なんだかんだ言ったって、次回の選挙に出馬してくるんじゃないかなぁ。

 で、まったく予定してなかった井上参議院議長。議長職なんて、政治家としてはもう上がった人なんだから、こんなのが追及されるとは思っても見ませんでした、ハイ。

 で、1人残ってますなぁ、1人。

 そうです、われらがムネオちゃんです。

 「ノンキャリの星」「雑種の鏡」として成り上がりの成功事例として注目される人ですね。

 この人の場合、どうなんでしょうか。逮捕のほうが早いのでは?

 だって、国会の中は議員辞職勧告決議の再提出とか、再度の証人喚問とかいう空気じゃないでしょ。「有事法制3法案」というビッグなテーマがあるから、こんな男に関わっている暇などないのでは?

 かくして、うまく行けば、ムネオちゃんだけ離党だけで済むかもね。悪運が強いってのはこういう人のことでしょうなぁ。



予定調和で歌舞伎社会みたい

 しかし、日本という国は武士の文化がまだ残ってるとつくづく思います。

 「おまえ、辞めろ」とはけっして言わない。これは政界だけではありません。財界、官界でもすべてそう。とにかく、自分の口から辞めると言うのを待ってるわけ。

 「殿、殿・・・」

 で、「わかっておる。腹を切ればいのじゃな」というリーダーならば結構。

 「なんだ、なんの用じゃ。うるさい」

 なんて言われてね。とくに企業の中では、たいてい役員は役員会とか株主じゃなくて、社長が選んでやったようなのもの。役所なんて、もっとそうだもの。これじゃ、クビとか腹とか言えるわけないじゃない。

 結果として、周辺であぁだ、こうだと騒ぎながら、本人が言い出すまでいつまでも待ってるわけさ。

 で、辞めるとね。

 「みごとな出処進退でした。わたしには真似できません」だって。

 みんなで賞賛するわけよ。で、周囲は事件そのものを水に流しちゃうわけ。

 これがアメリカなら、本人が居座ってたら、ピストル一発だもんね。昔は寄ってたかってリンチだよ。待たないものね。

 どっちがいいかはわかりません。

 日本人はもう終わりがわかってる人については、あえて追い込まないんですよ。アメリカの場合は、自分の気持ちが済むかどうかだけが問題なんだもの。怒ってたらリンチ。無関心だったら放っておく。それまでのことじゃないかな。