2002年02月25日患者を殺して病気を治せ

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小泉株の暴落


 信頼を損なうとどうなるか。

 ホントに怖いですね。

 雪印食品の話です。小泉内閣の話です。前者はこの4月に解散でしょ。いくら支援しても、消費者にそっぽを向かれたらやっていけるわけがありません。親会社もそうだ、と思うよ。

 で、後者はどうなんのかなぁ。消費者たるべき有権者にそっぽを向かれたら、こちらも解散だったりして・・・。まっ、衆院の解散ということですけど。

 外務省のプール金問題も臭いものには蓋。ほとんどの役人がずっぽりだから、外務省がなくなっちゃうかもしれないから、手がつけられない。でも、外務省を潰してでも民を食い物にする政官システムに立ち向かう真紀子さんに、国民は拍手喝采したわけです。

 そんな真紀子さんのクビ1つで支持率急落。

 国民も運転手がフレッシュなんでお任せで乗ってたけれども、「おい、ちょっと待てよ。この運転手、目的地がちょっと違ってるんじゃないか。次のバス停で降りるよ」ってな具合でしょ。

 国民は構造改革よりも優先すべきことがあるんじゃないか、経済刺激策を積極的に展開しないとダメだと感じていたんでしょう。

 でも、構造改革ってなんですか?

 次から次へと特殊法人に天下っては、高い退職金を「濡れ手で粟」というシステムや非効率的な行政システムを革命的に変えるってことでしょ。そのために、国民が応援し、我慢もしようかな、って思ってきたんです。

 でも、やってることは金融機関のお世話だけ。表面に出てくるのはムネオハウスに代表されるように、政官こぞって民を食い物にしているという構図ばかり。

 よくまぁ、あんなにいらんものにお金をジャブジャブ注ぎ込んでましたね。



アメをくれるならだれでもいい

 「患者を殺して病気を治す」という言葉がイギリスにありますが、要らない官庁は潰せば良いんです。

 生身の人間と違って、組織は作り直すことができますからね。

 いらない政治家は落選させれば良いんです。

 でも、ムネオさんはアメとムチで地元に盤石の地盤を築いてますからね。また、当選するでしょう。彼が怖いのは地元の有権者だけだもの。自民党の公認がなくたって勝てるかもしれません。対立候補者がいなければ、どうにでもなりますからね。

 ビートたけしさんでも、タレント議員でも、政治家になりたい人が住所を移して立候補したらチャンスかもよ。マスコミはそちらの応援ばかりするだろうし、アメとムチで支配してきた人間というのは、アメを与えられなくなったり、ムチが効かなくなったら、もう終わりだもんね。

 いまの日本経済に迷走は許されません。売国奴に政治を蹂躙されるのはもうゴメンです。

 でも、中央から忘れ去られた北の最果ての有権者達には「どんな人間でもアメをくれる人はいい人だ」ってことでしょうな。

 だれかに、どこかに依存しなければ、生きられない地域ってありますもんね。

 「発展途上地域」を救うのも政治家の役目の1つですから、ムネオさんも立派なんです。でも、あのうさんくささは国民にはレントゲンで見るように透けて見えるんです。

 この人間的な薄さが問題なんですね。