2002年02月04日小泉内閣「支持率V字変革」のための秘策!

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立春です


 昨日は節分。

 節分というのは、季節が変わりますよというメッセージですから、かつて季節毎に4回ありました。いまは2月3日までが陰暦における「去年」。ですから、厄抜けできるように、「鬼は外、福は内」といってケリをつけます。

 節分の翌日、すなわち今日は立春ということで、暦の上では「春ですねぇ」ということになります。

 「真紀子VS宗男とヒゲ次官」の変則タッグマッチですが、善悪というモノサシで考えれば、三方一両損でいいと思います。損得で考えると、いちばんダメージを受けたのは小泉さん、ずっと遅れて外務省全体、さらにずっと遅れて鈴木議員。

 損したようで、いちばん得したのは真紀子さんです。これはそのうち、理由がわかりますよ。

 「内閣としては「鬼は外」とばかりに、この際、鬼たち縁切りしたかったんでしょうな。

 「ちょうど節分だし」ってなこたぁないけど、補正予算の成立、そして肝心の構造改革を人質にとられてますからね。この悲願のためには、大臣のクビくらいガンガン取っていくでしょう。



なにかが起こる!

 今回の真紀子降ろしは、福田さんが最後通牒を出したわけでしょう。

 彼としては、「あくまでも内閣大事。メンツもプライドもこの際、私心はすべて捨ててかからないと大事はできませんよ」という大人の態度を要求してたわけですよ。

 でも、彼女には通じません。そして、国民にも通じません。たとえ国益を損ねても、「臭いものには蓋」式の従来の方法に嫌気がさしているからです。

 「従来の方法をぶちこわしてくれる」というシンボルが小泉さんと真紀子さんだったわけでしょ。

 いままでイエローカードとレッドカードを貯め続けていたとはいえ、今回だけは非がない真紀子さんを切ったことは痛いですね。支持率だけが頼りの内閣が、支持率落としたらどうなるかわかってるのかねぇ。でも、川口新外務大臣、案外うまくいくんじゃないかな。

 もし、支持率のV字変革を実現するなら、手っ取り早い方法では自民党総裁として鈴木議員に離党勧告すること。小泉さん自身、「変な議員」って言ってるんだからね。内心、困ったもんだと頭抱えてるはずだよ。でないと、この騒ぎは小火から全焼してしまうんじゃないかなぁ。それがダメなら、内閣の方針と政策に関して、抵抗勢力に踏み絵をさせる。そして抵抗する人間はすべて自民党から除名すること。あとは民主党の一部と自由党、保守党、公明党を巻き込んで一気呵成に構造改革を進めればいいんです。

 それができないのでは、改革は一歩前進、二歩後退と行ったり来たり。マーケットはもちろん、外国からも「小泉内閣こそが抵抗勢力だ」と判断されるでしょうね。

 日本はもっともっと悪くならないとダメです。失業者が巷にあふれ出て、政治家と高級官僚の暗殺が起こって、だれも大臣などなりたくない、と政治屋さんたちが思うほど悪くならないと覚醒しないようです。

 まだ、本気じゃないモノネ。株価にしても、G7まで一方的に下がり続けると思いますよ。株式、債券、為替のトリプル安が続きます。国債はまたまた引き下げられるでしょう。

 2月危機。「金融の大改革」を大義名分に、なにか大きなことがあるかもしれませんね。

 とにかく、G7は注目です。 それと小沢一郎さんです。この人の動きに注目しましょう。