2002年01月28日よくも悪くも「特長」がないとダメな時代です

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ランキングは人気度のモノサシ


 毎年、「抱かれたい男ベスト10」とか「抱かれたくない男ベスト(ホントはワーストなだけど)10」といったランキングが発表されますね。

 たいてい、時の有名人ですよ。

 前者ではキムタクとか北野武さん、あるいはトヨエツ、小泉首相なんかも入りますよね。で、後者は1位松村、2位出川が定位置で、その他、いま、真紀子さんとすったもんだやってる「アホの坂田似の政治家」なども今回は入るかもしれませんなぁ。

 いずれにしても、露出度(マスコミの登場回数が多いってこと)の多寡で決まってきます。むかし、ビートたけし時代の北野武さんなど、好感度、嫌悪度どちらもナンバーワンでしたね。

 ここで言えることは、芸能人は人気が命。それはベストになろうが、ワーストになろうが、どちらでも注目されてるという証拠ですから、業界での認知度はものすごく高いということです。



個性を発信しよう

 さて、ダイエーがいま、ものすごく注目されています。

 圧倒的に露出度ナンバーワン。その人気たるや、雪印食品とどっこいでしょう。

 2兆円をはるかに超える有利子負債を抱え、銀行団に債権株式化というウルトラCで減免し、出直しを図っている恐竜スーパーですよ。

 さすが、恐竜だけあって図体はでかい。ところが、この巨大企業はその店舗網を活用して次から次へと中小企業のアイデアをパクってますね。「パクる」という表現が下品ならば、「コピーしている」「真似している」「二番煎じに甘んじている」といったらいいでしょうか。

 まず、ユニクロブランドを展開しているファーストリテイリング社からも問題視されたカジュアル商品のディスプレイ問題があります。まったく、だれが見てもユニクロのテイストそっくりでしたもんね。

 ユニクロとくれば、もう一つ。100円ショップもそうです。

 ダイエーでは100円ショップの向こうを張って、88円ショップを展開しました。全国二百七十店舗に「暮らしの88」というコーナーを設けて、88円均一のプライベートブランド商品を陳列したんですね。

 ただ、その商品の特長は「安いだけ」です。商品は300アイテムの生活必需品、つまり、普段、どこのスーパーでも売っている品を「88円ならお得」というパッケージングで販売したに過ぎないんです。

 100円ショップは大創産業が、「この商品が100円か!」という驚きと遊び心をテーマに全国展開した革命的な業態なのです。いまや、全国2千店舗、2千億円を超える売上ですが、大創産業を率いる矢野博丈氏は「主婦が30分間、五500玉1個で楽しめるエンタテイメント・ビジネスである」と自社の事業ドメインを定義してますね。

 だから、「ダイソー100円ショップ」には遊び心がいっぱいなんです。

 なんと、商品は5万アイテム。ハサミだけでも88種類、ファイルなら450種類もあります。そのおもしろさに引き寄せられてお客が集まっているんです。ここに来れば、「未知との遭遇」が楽しめる。たんに「安いから」で、集客に成功しているのではないんです。

 特長は個性です。個性がなければ、メッセージを発信できないんです。メッセージがなければ、お客は振り向いてくれないんです。

 さて、どんなメッセージを発信するか。

 あなたは、いま、どんなメッセージを出してますか?