2001年11月26日「くれくれ族」の大合唱

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にわかアフガン贔屓


 パキスタンに眞紀子大臣が訪問中です。

 眞紀子さんは当初、難民キャンプなどの汚いところには行きたくない、と言ったとか言わなかったとか。

 まっ、この人なら言いかねないからこういう噂が出るわけです。噂というのはある意味で真実よりも正鵠を射ることが少なくありませんものね。

 大臣が訪問したのはアフガン近くのペシャワル郊外の難民キャンプですが、ここはなにも今回の戦争でキャンプになったわけではありません。79年の旧ソ連侵攻によって難民になった人々が収容されているわけです。

 それがいまやっと日本の大臣が訪れ、マスコミが取りあげて日本国民が知ったということです。わたしはアフガンの首都がカブールであることは、小学生のとき、「首都当てクイズ」に凝ってましたから知ってましたけど、カンダハルとかパシュトゥン人、ザヒルシャー国王とかタリバンとか、そんな名前はまったく知りませんでしたもの。

 「タリバン」という本を出してる講談社ですら、まさかこんな事件が起きてベストセラーになるなんて夢にも思わなかったはず。





取らなきゃ損損

 ところで、ポストタリバンのフレームワーク作りに日本が共同議長になるのですが、これは財政難でも取り組まないとたいへんです。

 ほかの国はさらに財政難なんですからね。

 外にもカネを出し、国内では死に体の銀行にさらに金融注入が避けられない見通し。

 道路族は地方に仕事をくれ、補助金をくれの大合唱。地元でももういらない、という道路を造ってどうするんでしょうか。今後、続々と出るかもしれない狂牛病には、農水族が保証金をくれくれの大合唱。いつものように、対応がいい加減なためにここまで騒ぎが大きくなったにもかかわらず、牛肉の故郷では自治体までが税金から保証金を捻出するそうな。「焼け太り」とはこのことですな。

 内に外に無い袖でも振らないといけなくなっている小泉さん。右を向いても左を見ても、「くれくれ族」ばかり。

 民主主義とは、「言わなきゃ損々」「もらわなきゃ損損」ということなんですね。真面目に稼いで、ガッポガッポと税金取られてる人にはバカみたいな世の中です。