2001年10月16日過剰反応は日本人のお家芸

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不思議なパフォーマンス


 昨日、百貨店にいきましたところ、「オール関西 うまいもん大会」をやっておりました。

 で、北極星というオムライスで有名な店がありましたので、「こりゃまた、懐かしい」と思わず並んだしまったんですが、そこにはきのこ、チキン、エビ、そしてビーフのオムライスがあるわけです。ところが、このうち、ビーフ・オライスだけが山ほど余ってるんです。ほかはゼロ。つまり、みんな並んで待ってたのはビーフ以外のオムライスの出来上がりだったんですね。

 ことほど左様に、いま、牛肉は大変です。

 原因は狂牛病(牛海綿状脳症)ですね。

 価格も暴落してます。牛肉は50パーセント下落。

 逆に、豚肉はこのあおりで50パーセントあがってます。

 センセイたちが牛肉を食べてはうまい、うまいとパフォーマンスをやってましたが、業界団体もどうしてこういう人たちに宣伝させるのかね。

 これ、逆効果ですよ。だって、みんな、この人たちなんて信用してないもの。




タバコのほうがよっぽど危険

 病原体が食物に混ざらないようにする対策は,イギリスでは89年から始まっているそうです。

 「日本の行政はいい加減。それでも規制はイギリス並みになった。2001年9月以前のリスクとそれ以後のリスクを混同してはならない。危険を完全になくすことはできないけれども、牛製品をすべて拒否することは現実的ではありません。

 18万頭発生してはじめて死者が107人に達するリスク(イギリス)と,毎年10万人近くの日本人を殺しているタバコのリスクをどう考えるのか。禁煙席のないレストランで狂牛病を恐れて野菜サラダを食べるほうが、全席禁煙レストランでビフテキを食べるよりも生命の危険は数百倍〜数千倍も高いんだよ」ってことです。

 過剰反応は日本人の特色ですね。そしてあっという間に忘れてしまうのも、もうひとつの特色です。

 この騒ぎ、いつまで続くことやら。

 でも、吉野家、価格破壊をしたとたんにこの騒ぎ。踏んだり蹴ったりだな。