2017年06月21日京都は六角堂に法金剛院にまたまた妙心寺 その1。。。

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 てことで、大阪原原の翌朝は早起きして京都入り。今日は暑くなる、と聞いてましたんで、さっさと行こってなもんす。

 心斎橋から淀屋橋。京阪で丹波橋経由京都駅。コインロッカーに荷物入れてかーるくなったらいろいろ閃くでしょ。

 先日、京都にいる東京メンバーのMさん(幹事)からメール。「京都で仕事することが増えるんで、時間を作ってあちこち行ってみる」とのこと。聞けば、京都のど真ん中にいるとのこと。

 「たぶん近くに六角堂あると思うけど。。。」
 1時間後にメール。
 「ありました。これから映画が封切られるそうですよ」

 へえ。『花戦さ』だって。主演は野村萬齋さんとのこと。
 六角堂ゆうたら池坊ですな。代々住職は池坊ですからね。元もとは聖徳太子が夢のお告げでここに開いたわけで。その後、親鸞もここに籠もってたわけで。坊さんは池のそばの坊で生活してましたんでね。そっから池坊つうわけ。

 で、専慶が開き、慶長年間に専好が華道を高めたわけで。私、4年間、壬生御所内町つうとこに住んでましてね、いつも六角堂の前を通って三条とか四条河原町に行ってましたんや。

 懐かしいのー。新しい蕎麦屋さんができてます。四条富小路上ガルから越してきた「尾張屋」別店もここなのね。ランチは御池の本店に寄ろうと思ってるんだけど。


六角堂の六つう意味は六根清浄のことでっせ。


 それにしても、この映画、全面協力ならかなりですよね。秀吉に殺された友人たち、そして利休。その横暴に花で諫める、とか。つうことは、華道の家元だけじゃなく茶道の家元さんたちも協力すんでしょうな(実は観てきましたんでいずれご紹介します)。

 いつの間にか、完全な日本晴れ。やばいよやばいよ。これは暑くなりまっせー。

 急ぎまひょ。つうことで、法金剛院。なにが見たいか? 菖蒲。早ければ蓮。で、梔(くちなし)。 


法金剛院です。

 待賢門院璋子(たまこ)の産んだ子が崇徳院に後白河法皇。兄弟で骨肉の争いを繰り広げます。保元の乱ですね。



 ご本人は兄弟対立の大元も大元。7歳の時から30歳超離れた白河上皇に愛され、その後、孫の鳥羽院と結婚して中宮になります。で、産んだのが崇徳院。ところが、崇徳院は白河上皇との子と疑われ、鳥羽院は見向きもしない。で、騙して天皇位を後白河に譲位させちゃう。ところが、院政は手放さない。崇徳院はちゅうぶらりん。

 で、鳥羽院亡き後、兄弟で殺し合い。すべて璋子が原因。

 この女性は女性(にょしょう)そのもの。おませが大人になったら奔放な恋を繰り返して男を振り回す。で、男はそんな女ほど追いかけたがる。


大河ドラマでは壇れいさんが演じました。

 悪女はモテるのでございます。わが子が殺し合う姿を見てなにを思ったか・・・世紀のイケメン武士、佐藤義清=西行まで弄ぶ美魔女。44歳で亡くなって良かったと思うね。美女ほど落剥が激しいからねー。生きながらえていれば寂聴さん?


梔の匂いはなんともいえずええわなーー。
 
 元もとは文徳天皇発願の天安寺。平安末期に待賢門院により再興されました。西行もよく通ってきたといいます。よう知らんけどーー。


花菖蒲に紫陽花。入口に咲いてた沙羅は2週間前が盛りだったかも。東林院の沙羅も終わりかもなあ。



蓮の名所なのよ。来月は一斉に咲くと思うな

 ご本尊は阿弥陀如来。浄土式庭園でしてね、隅にある青女の瀧は日本最古の人工滝ですが、まあ、気づかないかも。
 木造地蔵菩薩坐像は平安後期の作。一丈六尺で目に金箔が貼られてることから「金目(かなめ)地蔵」と呼ばれてます。通常非公開ですが、運良く拝見させて頂きました。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「あの会社はこうして潰れた」(帝国データバンク情報部 藤森徹著・918円・日本経済新聞出版社)です。