2017年08月23日レオ様にはまってます(その1)

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 レオ様ゆうてもデカプリオじゃないの。レオナルド・ダ・ヴィンチなんす。

 2019年は生誕500年。だからではないでしょうが、あちこちでイベントやってるのよね。

 「天才」つうのは彼のためにある言葉で、絵画、音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学・・・実にいろんな分野に「好奇心」を示し、業績を残してます。「uomo universale 万能人」つうニックネームもわかりますね。

 ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァ、それからメディチ家(ジュリアーノ)をスポンサー。それからボルジア家。どちらも縁が切れると食べられなくなります。晩年はフランス王のフランソワ1世(この人がレオ様の死後『モナリザ』を買い取ります。なんのため? ルーブル美術館に所蔵するためですよ)。

 ミラノからフィレンツェに戻ったのが50過ぎ。この年になっても親にアトリエ等々を援助してもらう。

 こんな天才でもね。なぜか?

 ぜ〜んぶ中途半端で投げ出しちゃうからです。完全主義者なんだろね。だれが見ても素晴らしい出来でも気にくわなくて破棄しちゃうし、新技法が閃くと研究に時間かけすぎ。さらに何度も手を加えちゃう癖。『モナリザ』なんてまる4年でしょ。しかも完成しても注文主に渡さないんだからね。

 そりゃお金もらえんわな。

 好奇心のほうが先立ってたんでしょうな。それとこういうタイプは頭の中ではすでに完成してるわけ。わざわざ外に出す必要あんの? こういう発想自体が天才の証ですけどね。

 外に出す=作品として描かなくちゃお金くれんわな。

 16世紀の頭ですからね。科学が具体的に発展していたわけではありません。けど、バネを活用したり、自動車、自転車をつくってますからね。ヘリや戦車、太陽エネルギーとか計算機、プレートテクトニクス理論も理解してたそうです。オスプレイなんて当然できただろうね。


横浜そごうでただいま開催中。写真OKなのがいいよね。

バネで動く自動車です。

チャリ。チェーンもついてます。

グライダーですね。

救命浮き袋なんすよ。

水上歩行器です。イエス・キリストじゃないっつうの。

 生まれはフィレンツェから少し離れたヴィンチ村。やり手公証人セル・ピエーロと農夫の娘カテリーナとの間に「非嫡出子」として誕生してます。

 レオ様がだれにも渡さなかった作品は3つ。どうして? 彼の深層心理を考えると明らかになっていきます。ご存じのように『モナリザ』は重要な絵の上に上書きされたものですよね。どうしてそんなことをしたのか?

 人間レオ様だからですよ。このあたり、9月5日の東京原原でお話します。あのフロイトがレオ様を精神分析してるのよ。これがなかなかなんす。お楽しみに。。。

 今回は横浜そごうのイベント。明日は三菱美術館「レオナルドとミケランジェロ展」をご紹介しましょう。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「戦争がイヤなら憲法を変えなさい」(古森義久著・1,400円・飛鳥新社)です。