2001年06月18日変人天国ニッポン

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突然切れる人


 デパ地下が好きなものですから、暇さえあれば寄ってるんです。

 でもまあ、変な人間が多いですな。

 先週に引き続いてそんな話題ばかりで恐縮です。

 この前も某デパートで物産展がありました。わたしも行ったんですが、全国うまいもの市をやってまして、大阪、神戸の美味がたくさんありました。

 もちろん、試食もできるんですよ。

 「味見してね」

 と店のおばさんが愛想良く次から次へと出してくれたんですが、ちょうど足りなくなった瞬間。それは起こりました。

 サングラスをかけてデイパックを背負った20代後半〜30代くらいの男が、大声でこう叫ぶんです。

 「オレには売らねぇってのかよ!」

 そして、近くにあったぞうきんをおばさんに投げつけるんですね。

 試食品が無くなっただけなのに、この切れよう。時期が時期だけに、周囲のお客さんもビックリ。思わず、みんな刃物がないかどうかを確認したほどでした。



警備会社の株が上がる

 聞くところによると、この変人は毎日、来てるらしいんです。

 どうせ無職だから、暇なんでしょうね。それで、いつもあっちの試食、こっちの試食とクルージンクしてるわけです。

 彼の心理面を分析すると、潜在意識には「誰かが見てバカにしているにちがいない」という強迫観念が詰まっていたはずです。それで偶然無くなったにもかかわらず、わざとしたんだ、これは意地悪だと考えたのでしょう。

 それで攻撃に出たわけです。

 こんな人間が出たり入ったりできる空間は怖いですね。

 学校だけではありません。デパート、銀行、駅構内、公園、病院、電車内、ホテル・・・たくさんありますよ。

 「水と安全はタダ」と言われた日本。水はもう醤油や酒より高価になりました。安全もタダではなくなります。たぶん、21世紀は警備会社の株が上がり続けるんでしょうね。