2001年04月23日自民党の総裁選についての一考察(その2)
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自民党員はまともだった
小泉さん、強いですねぇ。
自民党という小さなコップの中のことですが、それが日本のリーダーに直結する人事ですから、これはもう国民注視の大イベントでした。
それにしても、当初だれもが想定した「橋本さん、絶対有利」が蓋を開けたら、ぼろ負けとは誰が予想できたでしょうか。橋本さん曰く、「戦(いくさ)は勝てるとわかっているからする、負けるからしないというものではない」といつものようにカッコつけてましたけど、この人、勝てると思ったから出てきたわけですよ。
それがあまりの人気の無さに橋本派こぞって唖然としたわけですな。「オー・ミステイク!」ってやつです。でも、もう戻れない。懸念が事実として目の前に現れてくる。これは派としても傷つかない終戦処理をしなければならない。まぁ、そういうことです。恥の上塗りですね。
「歴史の変化は当事者すら予想できないほどのスピードで進んでいく」と徳田虎雄さんが言ったとおりになりました。
でも、今回の投票でわかったことは、自民党員はまともだった、というか普通だったということです。逆に言うと、国会議員が派閥の手かせ足かせでどうにもならない「木偶(でく)」だったということですね。中選挙区制の遺産ともいうべき「派閥」がもはやゾンビに過ぎなかったということが、これでよくわかりました。
そういう意味では、旧社会党だ、民社党だ、無所属だ、なんだかんだと、烏合の衆のような民主党よりもすっきりしたのではないでしょうか。へたをすると、小泉さんが斬新な人事をしたら、参院選で自民党が復活するかもしれません。だって、鳩山さんて魅力ないモノ。
これは民主党にとってたいへんなことです。さて、小沢さんがどう出てくるか、何を仕掛けるかが見物ですね。
小泉さん、強いですねぇ。
自民党という小さなコップの中のことですが、それが日本のリーダーに直結する人事ですから、これはもう国民注視の大イベントでした。
それにしても、当初だれもが想定した「橋本さん、絶対有利」が蓋を開けたら、ぼろ負けとは誰が予想できたでしょうか。橋本さん曰く、「戦(いくさ)は勝てるとわかっているからする、負けるからしないというものではない」といつものようにカッコつけてましたけど、この人、勝てると思ったから出てきたわけですよ。
それがあまりの人気の無さに橋本派こぞって唖然としたわけですな。「オー・ミステイク!」ってやつです。でも、もう戻れない。懸念が事実として目の前に現れてくる。これは派としても傷つかない終戦処理をしなければならない。まぁ、そういうことです。恥の上塗りですね。
「歴史の変化は当事者すら予想できないほどのスピードで進んでいく」と徳田虎雄さんが言ったとおりになりました。
でも、今回の投票でわかったことは、自民党員はまともだった、というか普通だったということです。逆に言うと、国会議員が派閥の手かせ足かせでどうにもならない「木偶(でく)」だったということですね。中選挙区制の遺産ともいうべき「派閥」がもはやゾンビに過ぎなかったということが、これでよくわかりました。
そういう意味では、旧社会党だ、民社党だ、無所属だ、なんだかんだと、烏合の衆のような民主党よりもすっきりしたのではないでしょうか。へたをすると、小泉さんが斬新な人事をしたら、参院選で自民党が復活するかもしれません。だって、鳩山さんて魅力ないモノ。
これは民主党にとってたいへんなことです。さて、小沢さんがどう出てくるか、何を仕掛けるかが見物ですね。
人事で変革をアピール
これで永田町の関心事は総裁戦後の組閣人事、党三役人事です。もう、猟官活動でたいへんでしょうな。
小泉さん、挙党一致ということですが、亀井さんを閣内に入れるにはスキャンダルで政権の足を引っ張りそうですから、これは党三役に当てるんでしょう。
ポイントは経済閣僚、それに総務大臣ですね。外務大臣に無難な加藤紘一さんをもって来るのも面白いのではないでしょうか。対中国に対しても、のらりくらりと交わせる人間がいいですね。彼は中国語もできますが、冒険をしませんから安心です。財務大臣に橋本龍太郎をもってくるのも面白いですが、この人、また官僚に騙されるかもしれないところが怖いですね。金融監督庁、経済改革担当としては、まぁ、麻生太郎さんがいいんじゃないでしょうか。
とにかく、井伊大老亡き後の幕府のようなものですから、誰の目にも「これで日本のシステムは変わる」とすんなりわかってもらえる人事をすることが大事です。しがらみのない人間にはそれができますが、この人、郵政大臣のときには政務次官も官僚も大反対の四面楚歌。そのとき、菅直人さんのように官僚の首根っこを押さえて曲がりなりにも仕事をさせることができるかどうか。
日本にとって毒にも薬にもなる劇薬。かなりむちゃくちゃな政策でも、いまならできます。というか、いましかできません。ホットなうち、マスコミが歓迎ムードでいるうちに、すべて手を打ってしまうことです。この国のマスコミは二階にあげといて、平気で梯子を外しますからね。