2001年02月12日2人の変なタクシー運転手

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死にそうになった

 先日、2日続けてタクシーに乗ったんだけど、変な運転手の方に出会うことができました。

 1人はとんでもないお年寄り。まっ、たぶん80歳くらいじゃないかな。個人タクシーなんだけど、これがものすごく遅いわけ。

 高速道路で時速50キロで走られたことありますか?

 「もう、降ろしてください」といいたくなりますよ。とくにその日は猛烈な雨が降ってましたから、よけいに危ないわけ。後ろの車が盛んにパッシングライトをチカチカしてるんだけど、この運転手さん、まったく気がつかないの。それで50キロの超低速。

 たしか高速って50キロが最低速度だからいいんだろうけど、車の流れというものを考えればせめて70キロにしてほしいのよ。

 もう何度、「運転、代わりますよ」と言いたかったことか。ホントに遺書の用意をしてました。

 あとでほかの運転手さんに聞くと、個人タクシーの場合、定年がないらしいね。だけど、困るよ、これは。せめて乗る前に、「わたし、高速はダメです」と言って欲しかった。

 神風タクシーより怖いです、こういうタイプは。


よくしゃべる運転手

 さて、2人目です。この人は明るくてよくしゃべるの。

 わたしの隣に乗ってた人が慶応出身で自分と同い年の東京生まれと知ると、もう「あれ、知ってる」「これ、知ってる?」とうるさいんだな。

 「紅梅キャラメル知ってる?」

 「知ってるよ。あれでグローブもらったよ」

 「そうそう、あのおまけがすごかったんですよね。水原監督1枚でほかの選手10枚と取り替えられるんだ」

 50年前にもポケモンカードみたいのがあったんですね。

 「いやぁ、うちの死んだ弟は慶応高校に行って、どうしても学費の安い銀杏のバッヂの学校に入りたくて2年も浪人しちゃってね。わたしは立教なんだけど、事業に失敗していまタクシー乗ってんの。娘はアメリカの○○って大学に行ってるんだけど。この前、写真を送ってきたから、こういう服着て男と一緒にいる女を、むかしはパンパンと言ってたんだ」と身内の話を始めるんですね。

 まっ、おもしろかったからよかったけど、この調子で乗る客、乗る客に話してるのかなぁ。それとも「同い年の東京生まれ」ということが火をつけちゃったのかな。これでわたしは1時間も話を聞いてました。