2001年02月05日株主代表訴訟ってなんだろう

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ムツゴローは生きているのか

 いま、ムツゴローはどうなってるんでしょうね。

 北海道のムツゴローはライオンに指を噛まれましたが元気です。問題は九州有明海のムツゴローですよ。

 ノリが全滅だとか。「諫早湾の水門を閉め切ったことが原因だ」「いや、それだけではない」と地元民と農水省の応酬。「それだけではない」とは思うけど、原因のかなりの部分を占めていることもきっと事実だと思う。

 水門が閉められたから、有明海自身の浄化作用が期待できなくなった。それに汚染が重なった。これは明らかに政策ミスだ。


選挙こそ代表

 有明海の干拓は減反政策と明らかに矛盾しているけど、これにゼネコンが絡むとがらりと風景が変わって見える。

 立派な水門を作れば、土建屋が儲かる。それに駆り出される労働者も儲かる。だから、政治家は地元に仕事を与えた、という大義名分に満足する。環境のことなど露ほども考えない。

 だって、票にも金にもならないもの。既成政党、それも与党から立候補している政治家に地球環境とか何とか期待するのは無理ですよ。彼らは国民ではなく、企業や官庁や農協といった組織を向いて仕事してるんだから。金と票をくれるのがスポンサー。スポンサーにはベンチャラを言う。これは商売人の鉄則。

 KSDも政治屋さんがみんなで貪り合った商売なわけ。いつになったら、政治屋がいなくなるのだろう。会社なら、背任行為をした役員はクビにするだけじゃなく、代表訴訟で膨大な損害賠償をできるよね。

 国会議員は国民の代表です。国民に対する背任行為は同じように、株主代表訴訟、つまり投票でたたき落とすことですよ。選挙は国民による株主代表訴訟なんです。