2001年01月01日あけましておめでとうござます

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捨てる勇気!

 21世紀になりました。今世紀も宜しくお願い申し上げます。

 1年の計は元旦にあり、とか。ミレニアムを記念して「新世紀の計」を考えても面白いかと思います。

 ところで昨年、20世紀も押し迫った末も末、世紀のどん詰まりに「中島孝志の最強のビジネスパースン養成塾」で吉本興業の東京代表を務める横澤彪さんと三和総研理事長でソニーの社外取締役も務める中谷巌さんと立て続けに対談することとなりました。お2人とお話しするうち、21世紀を勝ち抜くための「キーワード」がかいま見えたような気がします。

 片やフジテレビのゼネラルプロデューサーとして鳴らし、「お笑い」で天下を取った横澤さん。片や、一橋大学教授の肩書きを捨ててソニーの社外役員を引き受けた中谷さん。

 まったく異質の2人の話をじっくり伺って導き出した結論。

 それは「捨てる勇気を持て」ということでした。

念ずれば花開く

 「捨てるってことはね。武装することより難しいんだよ」(横澤さん)

 「退路を断つほどの勇気があれば、道は必ず拓けます」(中谷さん)

 いやはや、なんとも。

 でも、この2人、実際自らそうしてきた体験者なんですよね。

 「お笑いの横澤って、色がつくだけでももうイヤ。ちょっと違うんじゃないかなって。だから、色がつきそうになると捨てるわけ」

 「留学したとき、もう子どもが2人いた。勤め先では2年でモノにできなかったら、全額、払った給料を返せって念書まで書かされていたからね」

 でも、中谷さんは2年過ぎる頃、「経済学ってなんて面白いんだろう」と感じ始めていた。そこで勤務先(日産自動車)の上司を訪れると、「念書にとらわれることはないよ、って目の前で破ってくれた」

 窮すれば変ず、変ずれば通ず。世の中は案外こんなところがある。ただ、神風が吹くのを待っていては何にもならない。自ら、神風を吹かせるだけの知恵と才覚、それに力が必要だ。

 21世紀初頭の2〜3年は政治経済ともに混乱するだろう。けれども、チャンスをモノにする人間は必ず「変化」をジャンプ台にしているものだ。

 この100年を勝ち抜くポイントはこの1年をどう生きるか、にあると思う。

 捨てる勇気は自分を新しく作り替える勇気でもあります。変化はチャンス、大変化は大きなチャンス。
 視点を変え、発想を変え、仕事の仕組みを変え、生き方を変える。

 「捨てる勇気」はあなたを大きく飛躍させるきっかけになるかもしれませんね。