2005年09月19日 「銀座一のブスママが明かすビジネス成功法則」 「銀座スカウトマンの秘密の手帳」「悪女の人生相談」
1 「銀座一のブスママが明かすビジネス成功法則」
石川香著 三一書房 1260円
三一書房って、あの三一書房かな? 「戦争と人間」の版元?
へぇ、こんなの出したんだ。
著者は銀座で三軒のクラブを経営するオーナーママ。「銀座一のブス」と異名をとる女性。
けど、写真で見る限り、そんなブスじゃないけどね。
いま、銀座で繁盛してるクラブ、そんなにありませんよね。最近、お客が戻ってきましたけど、バブルの時とは問題になりません。というよりも、あの高度経済成長期とは問題になりませんね。
昔は、本当に銀座には「いい女」がいたんですよ(もちろん、横浜にも)。
「いい女」つてのは、元々、美形という素質に、プロとしての会話術、プロの装い、なによりプロとしての自覚をもったママさんやホステスさんがいました。
いまは、最終電車を気にするOLのバイト嬢ばかりでしょ。衣裳なんて、安い時給ではそんなに買えませんよ。毎日、美容院に行くわけにもいかない。
もちろん、プロとしての自覚などない。
「次、カラオケは?」
下手な店だと、ホステスよりもカラオケのほうが働き者だもの。
で、このママさんはそんな銀座で三軒の繁盛店を経営してる人。「GOE」「MON」「UEN」て店なんだけど、知ってる?
あだ名が「五右衛門」なのよ、そっからとったんです。本名、石川ですものね。
ママは子役出身なのね。美人だとかえって競争率が高いでしょ。けど、美人じゃないし、自分のキャラを知ってて、子役の時から三枚目。
そんな女性がバイト料のいい銀座で働きたがった。友だちと一緒に面接しても、みな、決まるのに自分だけが落ちる。
けど、そんなことにはまったくおかまいなし。
絶対に合格する。そう決めちゃってるんだもの。
このママを採用してくれた店では、最後、「お金いらないから雇ってください!」。
もう意地だよね、ここまでくると。
もちろん、お客も呆れてます。高いお金払ってるんですから、やっぱり美人と話がしたい。男なんて、美人に弱いもの。あわよくば、なんとかしようって考えてるんだから。
だから、このママ、邪険にされちゃうのよ。
「どうして、おまえみたいなブスが銀座にいるんだ!」なんてね。
けど、負けないの。「お客を楽しませる」ってことに頑張ってたから。きっとわかってもらえるって、努力してたから。
すると、悪口言ってたお客からも指名がかかるのよ。
「あいつ、面白いから呼んでよ」ってね。
こうなると、たんなるヘルプ(収入が決まってるホステス)から「売上さん(店と契約し、ガンガン稼げる!)」と呼ばれる本物のホステスになれるわけ。
で、成功をつかむわけだけど、自分の体験の中から成功の法則を50カ条にして解説したのがこの本。
たとえば、「意表を突く営業」ってのがあります。
ホステスってのは、お客の会社に電話セールスします。「今日、飲みに来て下さい」ってのをいろんな表現で伝えるわけさ。
あるいは、「同伴、おねがい?」とかね。同伴てのは、店のオープン前に一緒に食事して、そのまま店に連れて行くってこと。同伴出勤ってやつね。
ホステスの一日ってのは、夜中まで仕事してるから、自宅に帰るのは二時、三時。それから風呂に入って・・・となると、昼頃、起きて、シャワー浴びて、コーヒー飲んで、新聞読んで、軽く食事して、美容院に行って・・・中にはスポーツジム行ってという人もいるでしょう。
いずれにしても、お客のとこには午後に電話してくるわけ。
このママもそうだったの。ホステス時代に、お客からこんなことを言われたの。
「いま、起きたんだ。いいね、ホステスは、ゆっくりで。おれ達はどんなに遅く帰っても、朝はきっちり会社に出てるんだよ」
こんなこと、言われる筋合いないんだよ。そんなに早いなら、さっさと帰ればいいんだからさ。まっ、接待とかもあるか。
こんな皮肉を言われて、どうしたか?
お客と同じように、朝早く起きて、午前の早い時間に電話したわけよ。すると、お客もびっくり。
「おっ、早いね!」てな具合。「よし、じゃ、今夜、行くよ」ってね。
よく考えたら、いろんなクラブのホステスが電話攻勢してるわけでしょ。それもみな午後に集中してるわけ。接待で通う頻度が高い人なんて、ホステスからいっぱい電話が来たりしてさ。
この時、朝早く電話したら、いちばん早く約束を取り付けられるんじゃない。つまり、早起きは三文の得ってわけ。
こんな体験談がいろいろ書かれた本です。
200円高。
2 「銀座スカウトマンの秘密の手帳」
高橋央延著 主婦と生活社 1365円
著者は銀座でホステスのスカウトマンをして35年。「この道、○○年」という経験者ってのは職人ですよ。コツというか、秘訣みたいなものがありますね。
「銀座のナンバーワンに美人は少ない」
身長は低すぎなければそれでいい。ただ、体重は標準より太っていれば、間違いなく不合格。ブスでも、ナイスバディならOKだって。
たしかに「美人は3日で飽きる」っていうもんね。それに蓼(たで)食う虫も好きずきって、好みがいろいろだもの。
まっ、基本的に美人が有利だけど、それは雇う側でも「ブスは時間にルーズ。容姿のレベルが低い女ほど時間にいい加減」という法則があるらしいよ。
金銭欲が強い女性はホステスに向いてるそうです。
というのも、こういう女性はどうしたらお客が喜ぶか、愉しませてお金を引っ張るかを真剣に考えているから。プロなのよ、プロ。
かといって、ずるい女、悪女だと、「あんた、水商売、向いてるんじゃないか」なんて言う人がいます。
これ、素人です。
悪女、ずるい女ってのは、同性から嫌われます。同性から浮いてる女、嫌われてる女は、どんな世界でもうまくいきません。
男はバカだからいくらでもごまかせますけど、同性の目は厳しいもの。
これはホステスも同じ。たとえば、売れっ子ホステスってのは、同伴も多いけど、アフターはもっと多いと思う。アフターってのは、店がはねた後、「つき合ってよ」「食事行こうよ」って、ホステスを誘うことね。
気に入った女の子を口説こうってわけですな。
で、この時、売れっ子はやっぱり売れっ子。ダブル、トリプルブッキングなんて当たり前。
この時、同性から人気のある人、後輩を可愛がっていたり、面倒見てる人は、協力してもらえるわけさ。つまり、ヘルプの女の子を使うわけね。
「○○さんから伝言です。まだ、お客さんにつかまってて店を出られないんです。○○さんが来るまでお相手をしておくようにって」と協力してもらっちゃうわけさ。
これが同性に人気のない女性ではできないでしょ。この商売、男からも女性からも愛されてないと成功できないようになってるの。
いい女にはトゲがある。問題はそのトゲに毒があるかどうか、ですな。
男を上げる悪女には毒はないけど、刺されるとチクリとします。で、そこが刺激的でまたいいんだよね。
この刺激が男を高めてくれるものなのよ。
一方、男を下げる悪女には毒があります。こんなのに刺されると、命取りになってしまいます。
じゃ、男を上げる悪女、男を下げる悪女はどうしたら見分けられるのか?
それは刺されてみないとわからない。
だって、敵もさるもの、プロだもの。これ見よがしに毒針を露わにするわけがないでしょ。しっかりカムフラージュしてるわけさ。
だから、少し刺されてみるといいのよ。
馬鹿な男は気がつかないけど、勘のいい男ならすぐわかる。何度刺されても懲りない男もいるけれども、それは病気。馬鹿は死ななきゃ治らないってね。
いちばんいいのは、同性の女にみてもらうことね。けど、まっ、ムリだよね。
150円高。
3 「悪女の人生相談」
鹿島 茂著 講談社 1575円
これ、講談社の『VOCE』に連載してたもの。で、著者は共立女子大でフランス文学を教えてる先生です。
「悪女の反対は?」
「馬鹿女」とのこと。・・・たしかにね。
さて、悪女というか、馬鹿女たちからの相談に答えてるわけだけど、いったいどんな相談が寄せられたかというと、たとえば、「合コンでモテるのに、どうして彼ができないの?」とか「恋愛しないで結婚する方法を教えて」「男を見る目が欲しい」「もっとイイ男がいるのでは? 彼ができてもすぐ目移りする私」・・・てなこと。
で、回答はこんな感じ。
たとえば、「合コンで・・・」のケースでは・・・。
「しゃべりすぎ。おしゃべりを控えなさい。合コンではたしかに座を盛り上げるかもしれないけど、男の気持ちをグイと惹きつけるのはムリ。モテるのは、もっぱら聞き役に徹していて、おとなしめの女性に票が集まる。だから、猫をかぶって、ガハハ、猥談をやめ、しとなやか風を装えば、馬鹿な男どもはころり」
「もっとイイ男がいるのでは?」というケースでは、「白馬の王子様は行動する女性の前にのみ現われる」とのこと。
「理想の男性を見つけるには、出会う男の数を増やせばいいんです。チャンスが増える。職場は限りがあるから、趣味の世界、趣味の場を狙うべきです。世の中には、永らく趣味の世界に生きたがために、彼女いない歴十何年というモテない男がワンサカいて・・・」だって。
どうだろう? この回答。まっ、暇つぶしならこんな具合でもいいのかな。
本気で回答するなら、あなたならどう答える? たとえば、「合コンでモテるけど、彼ができない。どうして?」って相談にさ。
おそらく、錯覚なんだろうね。
合コンでもモテてないはずだよ、こういう人。ガハハがいいとか悪いとか、しとやかとかどうかっていう問題じゃないと思うのね。
たった数分、会っただけでも、「これはいい女だね」「こいつ、性悪だな」って雰囲気でわかるじゃない? 話を聞いてると、わかるもの。だから、男は引いちゃうの。女性のほうは話を聞いてくれてるからウケてると勘違いしてるだけ。
ほかにも、「わたし、モテるんです」って自信たっぷりの女性がいます。けど、特定のカレシがいるわけじゃない。もちろん、結婚なんてしていない。
これね、いいように遊ばれてるだけなのよ。男はその女性とは本気なんかじゃないの。
腰が軽いのを見抜かれていて、遊ばれてるのね。
女性のほうは遊んでる、モテてると思ってる。けど、実はいろんな男に遊ばれてるだけのこと。
だれも相手にしてくれない年齢にならないうちに気づかないとね。マーケット(男性)はきちんと吟味してるってことをさ。
「もっとイイ男が現われるのでは?」という相談も同じです。
「もっとイイ男」が現われるのを待つより、自分がもっと「イイ女」になればいいのよ。とことん女を磨き上げればいいのよ。エステにダイエット? そんな外面的なことばかりじゃなくて、いい芝居、いい音楽、いい仕事・・・もっといい体験、いい感動を浴びることさ。
女性というより、人間として、「彼女、いいとこあるよね」って思われたら、本当に「イイ男」から愛されると思うよ。
200円高。
石川香著 三一書房 1260円
三一書房って、あの三一書房かな? 「戦争と人間」の版元?
へぇ、こんなの出したんだ。
著者は銀座で三軒のクラブを経営するオーナーママ。「銀座一のブス」と異名をとる女性。
けど、写真で見る限り、そんなブスじゃないけどね。
いま、銀座で繁盛してるクラブ、そんなにありませんよね。最近、お客が戻ってきましたけど、バブルの時とは問題になりません。というよりも、あの高度経済成長期とは問題になりませんね。
昔は、本当に銀座には「いい女」がいたんですよ(もちろん、横浜にも)。
「いい女」つてのは、元々、美形という素質に、プロとしての会話術、プロの装い、なによりプロとしての自覚をもったママさんやホステスさんがいました。
いまは、最終電車を気にするOLのバイト嬢ばかりでしょ。衣裳なんて、安い時給ではそんなに買えませんよ。毎日、美容院に行くわけにもいかない。
もちろん、プロとしての自覚などない。
「次、カラオケは?」
下手な店だと、ホステスよりもカラオケのほうが働き者だもの。
で、このママさんはそんな銀座で三軒の繁盛店を経営してる人。「GOE」「MON」「UEN」て店なんだけど、知ってる?
あだ名が「五右衛門」なのよ、そっからとったんです。本名、石川ですものね。
ママは子役出身なのね。美人だとかえって競争率が高いでしょ。けど、美人じゃないし、自分のキャラを知ってて、子役の時から三枚目。
そんな女性がバイト料のいい銀座で働きたがった。友だちと一緒に面接しても、みな、決まるのに自分だけが落ちる。
けど、そんなことにはまったくおかまいなし。
絶対に合格する。そう決めちゃってるんだもの。
このママを採用してくれた店では、最後、「お金いらないから雇ってください!」。
もう意地だよね、ここまでくると。
もちろん、お客も呆れてます。高いお金払ってるんですから、やっぱり美人と話がしたい。男なんて、美人に弱いもの。あわよくば、なんとかしようって考えてるんだから。
だから、このママ、邪険にされちゃうのよ。
「どうして、おまえみたいなブスが銀座にいるんだ!」なんてね。
けど、負けないの。「お客を楽しませる」ってことに頑張ってたから。きっとわかってもらえるって、努力してたから。
すると、悪口言ってたお客からも指名がかかるのよ。
「あいつ、面白いから呼んでよ」ってね。
こうなると、たんなるヘルプ(収入が決まってるホステス)から「売上さん(店と契約し、ガンガン稼げる!)」と呼ばれる本物のホステスになれるわけ。
で、成功をつかむわけだけど、自分の体験の中から成功の法則を50カ条にして解説したのがこの本。
たとえば、「意表を突く営業」ってのがあります。
ホステスってのは、お客の会社に電話セールスします。「今日、飲みに来て下さい」ってのをいろんな表現で伝えるわけさ。
あるいは、「同伴、おねがい?」とかね。同伴てのは、店のオープン前に一緒に食事して、そのまま店に連れて行くってこと。同伴出勤ってやつね。
ホステスの一日ってのは、夜中まで仕事してるから、自宅に帰るのは二時、三時。それから風呂に入って・・・となると、昼頃、起きて、シャワー浴びて、コーヒー飲んで、新聞読んで、軽く食事して、美容院に行って・・・中にはスポーツジム行ってという人もいるでしょう。
いずれにしても、お客のとこには午後に電話してくるわけ。
このママもそうだったの。ホステス時代に、お客からこんなことを言われたの。
「いま、起きたんだ。いいね、ホステスは、ゆっくりで。おれ達はどんなに遅く帰っても、朝はきっちり会社に出てるんだよ」
こんなこと、言われる筋合いないんだよ。そんなに早いなら、さっさと帰ればいいんだからさ。まっ、接待とかもあるか。
こんな皮肉を言われて、どうしたか?
お客と同じように、朝早く起きて、午前の早い時間に電話したわけよ。すると、お客もびっくり。
「おっ、早いね!」てな具合。「よし、じゃ、今夜、行くよ」ってね。
よく考えたら、いろんなクラブのホステスが電話攻勢してるわけでしょ。それもみな午後に集中してるわけ。接待で通う頻度が高い人なんて、ホステスからいっぱい電話が来たりしてさ。
この時、朝早く電話したら、いちばん早く約束を取り付けられるんじゃない。つまり、早起きは三文の得ってわけ。
こんな体験談がいろいろ書かれた本です。
200円高。
2 「銀座スカウトマンの秘密の手帳」
高橋央延著 主婦と生活社 1365円
著者は銀座でホステスのスカウトマンをして35年。「この道、○○年」という経験者ってのは職人ですよ。コツというか、秘訣みたいなものがありますね。
「銀座のナンバーワンに美人は少ない」
身長は低すぎなければそれでいい。ただ、体重は標準より太っていれば、間違いなく不合格。ブスでも、ナイスバディならOKだって。
たしかに「美人は3日で飽きる」っていうもんね。それに蓼(たで)食う虫も好きずきって、好みがいろいろだもの。
まっ、基本的に美人が有利だけど、それは雇う側でも「ブスは時間にルーズ。容姿のレベルが低い女ほど時間にいい加減」という法則があるらしいよ。
金銭欲が強い女性はホステスに向いてるそうです。
というのも、こういう女性はどうしたらお客が喜ぶか、愉しませてお金を引っ張るかを真剣に考えているから。プロなのよ、プロ。
かといって、ずるい女、悪女だと、「あんた、水商売、向いてるんじゃないか」なんて言う人がいます。
これ、素人です。
悪女、ずるい女ってのは、同性から嫌われます。同性から浮いてる女、嫌われてる女は、どんな世界でもうまくいきません。
男はバカだからいくらでもごまかせますけど、同性の目は厳しいもの。
これはホステスも同じ。たとえば、売れっ子ホステスってのは、同伴も多いけど、アフターはもっと多いと思う。アフターってのは、店がはねた後、「つき合ってよ」「食事行こうよ」って、ホステスを誘うことね。
気に入った女の子を口説こうってわけですな。
で、この時、売れっ子はやっぱり売れっ子。ダブル、トリプルブッキングなんて当たり前。
この時、同性から人気のある人、後輩を可愛がっていたり、面倒見てる人は、協力してもらえるわけさ。つまり、ヘルプの女の子を使うわけね。
「○○さんから伝言です。まだ、お客さんにつかまってて店を出られないんです。○○さんが来るまでお相手をしておくようにって」と協力してもらっちゃうわけさ。
これが同性に人気のない女性ではできないでしょ。この商売、男からも女性からも愛されてないと成功できないようになってるの。
いい女にはトゲがある。問題はそのトゲに毒があるかどうか、ですな。
男を上げる悪女には毒はないけど、刺されるとチクリとします。で、そこが刺激的でまたいいんだよね。
この刺激が男を高めてくれるものなのよ。
一方、男を下げる悪女には毒があります。こんなのに刺されると、命取りになってしまいます。
じゃ、男を上げる悪女、男を下げる悪女はどうしたら見分けられるのか?
それは刺されてみないとわからない。
だって、敵もさるもの、プロだもの。これ見よがしに毒針を露わにするわけがないでしょ。しっかりカムフラージュしてるわけさ。
だから、少し刺されてみるといいのよ。
馬鹿な男は気がつかないけど、勘のいい男ならすぐわかる。何度刺されても懲りない男もいるけれども、それは病気。馬鹿は死ななきゃ治らないってね。
いちばんいいのは、同性の女にみてもらうことね。けど、まっ、ムリだよね。
150円高。
3 「悪女の人生相談」
鹿島 茂著 講談社 1575円
これ、講談社の『VOCE』に連載してたもの。で、著者は共立女子大でフランス文学を教えてる先生です。
「悪女の反対は?」
「馬鹿女」とのこと。・・・たしかにね。
さて、悪女というか、馬鹿女たちからの相談に答えてるわけだけど、いったいどんな相談が寄せられたかというと、たとえば、「合コンでモテるのに、どうして彼ができないの?」とか「恋愛しないで結婚する方法を教えて」「男を見る目が欲しい」「もっとイイ男がいるのでは? 彼ができてもすぐ目移りする私」・・・てなこと。
で、回答はこんな感じ。
たとえば、「合コンで・・・」のケースでは・・・。
「しゃべりすぎ。おしゃべりを控えなさい。合コンではたしかに座を盛り上げるかもしれないけど、男の気持ちをグイと惹きつけるのはムリ。モテるのは、もっぱら聞き役に徹していて、おとなしめの女性に票が集まる。だから、猫をかぶって、ガハハ、猥談をやめ、しとなやか風を装えば、馬鹿な男どもはころり」
「もっとイイ男がいるのでは?」というケースでは、「白馬の王子様は行動する女性の前にのみ現われる」とのこと。
「理想の男性を見つけるには、出会う男の数を増やせばいいんです。チャンスが増える。職場は限りがあるから、趣味の世界、趣味の場を狙うべきです。世の中には、永らく趣味の世界に生きたがために、彼女いない歴十何年というモテない男がワンサカいて・・・」だって。
どうだろう? この回答。まっ、暇つぶしならこんな具合でもいいのかな。
本気で回答するなら、あなたならどう答える? たとえば、「合コンでモテるけど、彼ができない。どうして?」って相談にさ。
おそらく、錯覚なんだろうね。
合コンでもモテてないはずだよ、こういう人。ガハハがいいとか悪いとか、しとやかとかどうかっていう問題じゃないと思うのね。
たった数分、会っただけでも、「これはいい女だね」「こいつ、性悪だな」って雰囲気でわかるじゃない? 話を聞いてると、わかるもの。だから、男は引いちゃうの。女性のほうは話を聞いてくれてるからウケてると勘違いしてるだけ。
ほかにも、「わたし、モテるんです」って自信たっぷりの女性がいます。けど、特定のカレシがいるわけじゃない。もちろん、結婚なんてしていない。
これね、いいように遊ばれてるだけなのよ。男はその女性とは本気なんかじゃないの。
腰が軽いのを見抜かれていて、遊ばれてるのね。
女性のほうは遊んでる、モテてると思ってる。けど、実はいろんな男に遊ばれてるだけのこと。
だれも相手にしてくれない年齢にならないうちに気づかないとね。マーケット(男性)はきちんと吟味してるってことをさ。
「もっとイイ男が現われるのでは?」という相談も同じです。
「もっとイイ男」が現われるのを待つより、自分がもっと「イイ女」になればいいのよ。とことん女を磨き上げればいいのよ。エステにダイエット? そんな外面的なことばかりじゃなくて、いい芝居、いい音楽、いい仕事・・・もっといい体験、いい感動を浴びることさ。
女性というより、人間として、「彼女、いいとこあるよね」って思われたら、本当に「イイ男」から愛されると思うよ。
200円高。