2005年12月20日「効いた言い訳」 伊藤洋介著 ぴあ 1260円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 書店でちらり。あれ、この人、たしか・・・やっぱり。
 友人の杉村太郎さんと「シャイン(輝く・社員)ズ」でコンビ組んでた人だよね。
 そうだった。
 けど、山一証券の社員だったんだ。2人とも住友商事だと思ってました。
 慶応で同級生だったんだよね。

 2つとも転職したんだよね。いま、著者は森永製菓の宣伝部にいます。
 同時に、芸能活動もしてます。
 慶応時代の友人と「東京プリン」を結成!

 さて、本書は「言い訳」のあれこれがサラリーマン自分史と重ね合わせて、いろいろ書かれてます。
 といっても、がちがちの教訓じみたビジネス書系ではなく、ウハウハお笑い系ですな。このテイスト、賛成です。

 そうだなぁ。参考になったのは5箇所かな。

 ソープで知り合いに遭遇した時の弁解。
 「なにごともロケハンが大切じゃないですか!」
 これ、相手がCM制作会社のプロデューサーの言い訳。へへへ、たしかにこう言うしかないな。
 「オレだったらなんて言うかなぁ?」と想像しながら読むと、3倍楽しめます(ホントか!)。

 整理整頓が下手で、机上がめちゃめちゃだった時。
 「風水的にはこれでいいんです」だと。へへへ。これ聞いた常務が、おい、オレんとこもチェックしてくれだって。もち、デタラメ教えてやんの。いいのいいの、それで。

 彼女とデート。髪型換えたの気づかず、むくれちゃった時。
 「怒った顔が見たかったんだよ」
 これ、私もよく使います。使いすぎて新鮮みがないくらい。
 「この前も言ってなかった?」
 「うん、これ、口癖」
 「ホントに怒ってやろうか!」
 おぉ、こわ。

 アポの時間がダブルブッキング。で、ずらしたい時。
 「せっかくなんで、大安の日に伺いたいんですか・・・」
 これでアポを換えちゃう。これ、いいよ。賛成。まっ、いつもドタキャンの私としては使う余裕がないけどさ。

 面倒くさい仕事を部下に押しつけたい時。
 「○○君、これ、君にこれから担当してもらうから。そろそろ覚えてもらってもいいと思ってね」
 恩に着せといて、ちゃっかり。こういう人間には注意しようね。

 遅刻した時に「向かい風が強くて」という言い訳は、よく聞きます。これを本の冒頭にもってきちゃダメだよね。
 けど、肩の力が抜けて良かったよ。150円高。