2005年12月21日ビデオ「世紀末の詩」 野島伸司脚本 日本テレビ
カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」
これ、7年くらい前の作品だよね。
「101回目のプロポーズ」で絶好調の野島伸司さんの脚本。
だけど、これはどちらかというと、少々暗い。で、ディープ。それを軽い洒落を交えてるから、さらに暗さがズンと来る。夜、真っ暗闇の中、ふとんかむって見る・・・てな感じか。
主演は竹野内豊、そして山崎努。
結婚式でさぁ、口づけを直前にして花嫁を奪われた男。それが竹野内豊演じる野亜 亘(ノア)。けどさ、こんなイケメン振るオンナはいないよ、現実には。
で、自殺しようと屋上から足を出すと・・・。
なんと向かいのビルには、山崎努がこれまた飛び降りようとしてんのよ。学長選挙で一票差で負けたのね。敵は友人。
2人とも友人にしてやられたのさ。
それを見てた自称「死神」が坂井真紀演じる美亜。ちょっと自閉症気味なんだな。
この3人が変な同居生活をするわけ。そこにいろんな人間が登場します。
1話完結。全11話。テーマは「愛」だね。とりわけ、男(父)の愛だよ。
女性から見たら、女の愛だというかもしれないけど。
毎回ゲストが出演するのよ。たとえば、広末涼子、石丸謙二郎、遠山景織子、斉藤洋介、清水紘治、小田エリカ、谷啓、真柄佳奈子、布施博、三上博史、純名りさ、藤原竜也、桜井幸子、大江千里、池脇千鶴、田中健、持田真樹、大沢たかお、永島瑛子、ジョイ・ウォンといった面々。
どれもいいけど、とりわけ良かったのは、斉藤--遠山コンビ、三上--純名コンビ、そして谷啓--真柄コンビの回かな。
ちょっと紹介すると、斉藤--遠山コンビの回はね、盲目の美少女なのよ。それが花火会社のしがないサラリーマンの斉藤に親切にされます。で、斉藤は尽くしに尽くすわけ。結婚だって申し込んじゃう。
彼女もイエスと答えるのさ。
「僕が見える世界を愛する君にも見せたい」と手術を受けさせます。そのために、休日もピエロで稼いだりしてね。
手術が成功します。彼女がいちばん見たかったものは?
「自分の顔」だってよ。これほどまで尽くしてくれた彼の顔じゃなかったんだよ。
美しい自分を鏡で何度も確認する彼女。一方、彼のほうは見れば見るほどしょぼい。彼と2人で小さな宴をする予定だったのに、手術を担当したイケメン医師からデートに誘われると、彼のアパートに置き手紙残して消えちゃう。
そんな女に、振られた男はこう呟くんだよ。
「こんな僕には不釣合いな人でした。いい目を見させてもらいました」
人間てさ、まぶしいほど輝いている時にかぎって、大切なものを見失うのね。それも近くにある宝物をさ。私も数え切れないほどたくさんの宝物を無くしてきたね。
1つ得たら、知らない中に1つ無くしてるもんなんだよな。だから、人生の残高が変わらないってことは、それだけで素晴らしいと思うよ。ホント。
三上--純名コンビはね、車椅子の窃盗、詐欺師だった三上博史。結婚詐欺で男を信じられなくなった純名が恋するわけ。
ある時、自分の指輪が無くなります。母の形見のサファイア。盗んだのはもちろん、三上だよ。不信感を抱いた彼女は車椅子の彼を試そうと線路に置き去りにします・・・。
あぁぁぁ、愛って、信じることですらないんだよ。疑わないことだってさ。
「ギリシャ神話」のオルフェウスは地獄から恋する人を連れ戻す時、とうとう後ろを振り向いてしまったね。「古事記」でもそうだった。「振り向いてはいけない」という約束ですら、疑心暗鬼になると果たせないわけさ。
あなた、できる?
私はできると思うよ。常に声をかける。手をつなぐ。「いるはず!」なんて依存しないことだ。しっかりつかまえておくんだ。そうすれば、後ろに恋人がついてきてるかどうかがわかるんだ。
大切なものは、つかまえたら離しちゃいけないんだよ。
山崎努演じる海洋工学の権威。自称、ノーベル賞候補の百瀬(モーゼ)の夢は、子どもの頃から一貫してる。で、竹野内と2人してイエロー・サブマリンを作るの。
全編、John Lennonの「LOVE」と「STAND BY ME」がBGMに流れてます。
ほかにも紹介したいけど、そりゃ野暮だよね。あとは、ビデオでチェックしてください。
どうして、こんな古いビデオ、引っ張り出したかというと、朝早いのよ、私。で、テレビやってないの。せいぜい通販が性懲りもなく同じ映像を何度も繰り返し流してるとか、音楽だけとかね。
ラジオはダメ。聴いちゃうから。仕事になんない。
で、DVDとかビデオをつけるわけさ。同じの何回も見てるから、セリフも完璧にインプットしちゃったほど。
こんなんで、ホントに仕事、大丈夫なのかね。まっ、いいか。
「101回目のプロポーズ」で絶好調の野島伸司さんの脚本。
だけど、これはどちらかというと、少々暗い。で、ディープ。それを軽い洒落を交えてるから、さらに暗さがズンと来る。夜、真っ暗闇の中、ふとんかむって見る・・・てな感じか。
主演は竹野内豊、そして山崎努。
結婚式でさぁ、口づけを直前にして花嫁を奪われた男。それが竹野内豊演じる野亜 亘(ノア)。けどさ、こんなイケメン振るオンナはいないよ、現実には。
で、自殺しようと屋上から足を出すと・・・。
なんと向かいのビルには、山崎努がこれまた飛び降りようとしてんのよ。学長選挙で一票差で負けたのね。敵は友人。
2人とも友人にしてやられたのさ。
それを見てた自称「死神」が坂井真紀演じる美亜。ちょっと自閉症気味なんだな。
この3人が変な同居生活をするわけ。そこにいろんな人間が登場します。
1話完結。全11話。テーマは「愛」だね。とりわけ、男(父)の愛だよ。
女性から見たら、女の愛だというかもしれないけど。
毎回ゲストが出演するのよ。たとえば、広末涼子、石丸謙二郎、遠山景織子、斉藤洋介、清水紘治、小田エリカ、谷啓、真柄佳奈子、布施博、三上博史、純名りさ、藤原竜也、桜井幸子、大江千里、池脇千鶴、田中健、持田真樹、大沢たかお、永島瑛子、ジョイ・ウォンといった面々。
どれもいいけど、とりわけ良かったのは、斉藤--遠山コンビ、三上--純名コンビ、そして谷啓--真柄コンビの回かな。
ちょっと紹介すると、斉藤--遠山コンビの回はね、盲目の美少女なのよ。それが花火会社のしがないサラリーマンの斉藤に親切にされます。で、斉藤は尽くしに尽くすわけ。結婚だって申し込んじゃう。
彼女もイエスと答えるのさ。
「僕が見える世界を愛する君にも見せたい」と手術を受けさせます。そのために、休日もピエロで稼いだりしてね。
手術が成功します。彼女がいちばん見たかったものは?
「自分の顔」だってよ。これほどまで尽くしてくれた彼の顔じゃなかったんだよ。
美しい自分を鏡で何度も確認する彼女。一方、彼のほうは見れば見るほどしょぼい。彼と2人で小さな宴をする予定だったのに、手術を担当したイケメン医師からデートに誘われると、彼のアパートに置き手紙残して消えちゃう。
そんな女に、振られた男はこう呟くんだよ。
「こんな僕には不釣合いな人でした。いい目を見させてもらいました」
人間てさ、まぶしいほど輝いている時にかぎって、大切なものを見失うのね。それも近くにある宝物をさ。私も数え切れないほどたくさんの宝物を無くしてきたね。
1つ得たら、知らない中に1つ無くしてるもんなんだよな。だから、人生の残高が変わらないってことは、それだけで素晴らしいと思うよ。ホント。
三上--純名コンビはね、車椅子の窃盗、詐欺師だった三上博史。結婚詐欺で男を信じられなくなった純名が恋するわけ。
ある時、自分の指輪が無くなります。母の形見のサファイア。盗んだのはもちろん、三上だよ。不信感を抱いた彼女は車椅子の彼を試そうと線路に置き去りにします・・・。
あぁぁぁ、愛って、信じることですらないんだよ。疑わないことだってさ。
「ギリシャ神話」のオルフェウスは地獄から恋する人を連れ戻す時、とうとう後ろを振り向いてしまったね。「古事記」でもそうだった。「振り向いてはいけない」という約束ですら、疑心暗鬼になると果たせないわけさ。
あなた、できる?
私はできると思うよ。常に声をかける。手をつなぐ。「いるはず!」なんて依存しないことだ。しっかりつかまえておくんだ。そうすれば、後ろに恋人がついてきてるかどうかがわかるんだ。
大切なものは、つかまえたら離しちゃいけないんだよ。
山崎努演じる海洋工学の権威。自称、ノーベル賞候補の百瀬(モーゼ)の夢は、子どもの頃から一貫してる。で、竹野内と2人してイエロー・サブマリンを作るの。
全編、John Lennonの「LOVE」と「STAND BY ME」がBGMに流れてます。
ほかにも紹介したいけど、そりゃ野暮だよね。あとは、ビデオでチェックしてください。
どうして、こんな古いビデオ、引っ張り出したかというと、朝早いのよ、私。で、テレビやってないの。せいぜい通販が性懲りもなく同じ映像を何度も繰り返し流してるとか、音楽だけとかね。
ラジオはダメ。聴いちゃうから。仕事になんない。
で、DVDとかビデオをつけるわけさ。同じの何回も見てるから、セリフも完璧にインプットしちゃったほど。
こんなんで、ホントに仕事、大丈夫なのかね。まっ、いいか。