2006年01月31日仮想的はやっぱりヨーカドー!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 最近、というか、年末くらいから、新聞に気になることが載ってるのよね。
 それは、ダイエーとユニクロの提携って話。
 
 元々、スーパーは食料品は強いわけ。肉とか野菜とかお菓子とかね。
 で、衣料品はとっても弱いわけ。
 あなた、買う? スーパーで?

 ダイエーにしても、ホントは自分のブランドで売りたいのよ。
 けど、スーパーで衣料品? はっきり言って、下着とか靴下くらいだな、買うの。
 ジーンズ? 専門店に行くね。コート? デパートかな。スーツ? お金があればデパート、なければ、コナカとかアオキとか青山、スーツカンパニーとかの男性服専門店。
 いずれにしても、スーパーでは買わない。

 というわけで、ユニクロと提携するダイエーはものすごく賢明だと思います。

 じゃ、ユニクロは?
 これもベスト・アライアンス。だって、ユニクロの敵はデパートであり、ジーンズ専門店であり、スーパー、とくにヨーカドーだから。

 いま、ヨーカドーは衣料品改革に懸命でしょ。
 「スーパーがファッション?」という巷の声をものともせず、デパートに負けない商品開発をしてんのよ。
 すると、ユニクロともろにかぶるわけ。これは痛いね。

 だから、ダイエーとの提携はどちらの企業にとってもベスト。
 仮想的はヨーカドーだからさ。
 こうなりゃ、ダイエーは青木、コナカ、スーツカンパニーとも提携するべきだよ。

 もっと上のブランド?
 買わないね。スーパーにグッチやプラダ、せいぜいクリスチャン・ディオールがあっても買わない。どうせ買うならデパートに行く。だって、イメージってものがあるじゃん。ショッピングの楽しみはいろいろあんだよ。

 安売りしてくれても? 安売りしてても、女性は直営店や伊勢丹とか、質屋系のブランド店にいくと思うよ(ドンキとかキムラは行かないけど)。「目利き」がいるかどうかが勝負なのよ。
 そういう意味では、ヨーカドーが西武、そごうと提携(買収)したことは、人的交流という意味でベスト戦略だと思うよ。

 あくまでも自分ブランドで行くヨーカドーと提携で進むダイエー・・・いま、水面下では静かに「第2次流通戦争」が進んでるのよね。

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