2006年10月23日どうする北朝鮮?どうなる北朝鮮?

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 北朝鮮をめぐって、米中の駆け引きがますます盛んです。
 クリントン時代の約束をすべて反故にされたブッシュ政権は2国間交渉には絶対に応じないはず。北朝鮮問題は中国に解決させる腹づもりでしょう。
 もし解決できなければ? そのときはアメリカが出張ってくる?
 さぁ、どうでしょう?

 結論を言えば、私は中国が北朝鮮を武力攻撃すんじゃないかな、と考えています。

 けど、そんなことしたら、オリンピックはどうなんの? 万博もあんでしょ?
 オリンピックや万博など、隣でドカーンと花火を打ち上げてる輩がいるのにやってる余裕があんのかね。
「わが国のメンツも考えろ!」と中国はいうかもしれないけど、「だったらもっと石油寄こせ。銀行封鎖を解け」と言い出すに決まってるでしょ。
 核保有国になったら、中国だって脅迫されますよ。


胡錦涛主席。攻撃は最大の防御だよ。それに日本に貸しを作る絶好のチャンス。そういえば、対中円借款は来年で期限切れでしょ。

 米国が北朝鮮の船を臨検したりして、それが引き金になって米朝が戦闘状態に入るリスクより、いま、中国は自ら手を下したほうが朝鮮半島の未来を考えれば得策ではないかしらん?
 中国にとってみれば、親中であればどんな政権だっていいわけでしょ。核開発なんかしてる金正日は危なくてしょうがない。もう排除したくてしょうがないんだよ。

 金正日にしてみれば、中国もロシアもあてにはしてません。ロシアからは過去に裏切られた経験があります。核さえ持てば中国とだって五分で話ができる。核を道具に交渉するのは相手が中国だろうと、アメリカだろうと、日本だろうと、韓国だろうと同じことなのよ。
 クリントン時代でおわかりの通り、北朝鮮はやらずぶったくりの国ですから援助はもらう、けど核開発は永遠に止めない。

 北朝鮮の核開発を止めさせるには金正日政権を崩壊させるしかないわけです。
 さて、崩壊するには3つの方法しかありません。
?北朝鮮内部のクーデター(確率5%未満)。
?戦争−アメリカ主導(25%)。
?戦争−中国主導(70%)。
 いずれにしても、北朝鮮の核をのぞかない限り、日本の安全保障はありえません。ということは、ほかの極東アジアの安全保障もないってことよ。
 核開発のレースになりかねないものね。
 
 アジア各国がいちばん心配してるのは北朝鮮が核保有国になるよりも、核開発のドミノ倒しがはじまることよ。つまり、「日本の核武装」がいちばん怖いの。
 これ、現実問題となってくるかもしれませんよ。中国、ロシア、アメリカがいちばん怖れていることは実はここなのよ。
 戦争史上、アメリカが領土を攻撃されたのは日本だけです。ヨーロッパ列強の植民地を続々と解放したのも日本。ロシア、中国、朝鮮半島に続々と出兵したのも日本。

 60年前の日本を知ってるなら、日本の核武装? そんな話題が出るだけで過剰反応することでしょう。
 日本の技術力なら、本気になれば核開発などお茶の子さいさい。
 もちろん、日本人は核武装なんてさらさら考えていなくても、北朝鮮を止めないとドミノ倒しで核武装化しかねない・・・と世界は見てるんです。
 中国がいちばん怖いのもここだよ。中国はメンツ云々ではなく、きわめて政治的、軍事的、経済的に考えて、北朝鮮に対する武力行使も辞さないはずです。違うかな?
 いま、金正日を震え上がらせるメッセージはこれだと思うよ。
 「北京オリンピックの延期もやむなし」のひと言だよ。国連とIOCで採択したらいいんだよ。