2017年09月27日希望の党は新自由クラブである。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 さあ、各馬一斉にスタート!・・・してない。まだ候補者選定とか一本化云々の協議しとる党もあるわけで、自公以外は泥縄ですわな。

 ま、「常在戦場」が身上の政治家稼業。とくに移籍組は兵糧攻めされるよりは打って出るべし、つうことでしょうね。

 忘れないうちに言っとくけど、今回の選挙の狙いは・・・改憲勢力潰しです。つまり、共産党と民進党の左派勢力を潰すため。
 小池新党のおかげで、既存政党嫌いの受け皿に共産党がなれません。民進党は埋没しちゃうしね。自公つうより自民党は30-40議席は減らします。けど、第一党を維持できれば改憲は次の選挙で踏ん張ればいい。小池さんにしたって賞味期限切れかもしれんしね。
 
 だれが首相になってるかわかりません。でも、改憲は進む。これでええのよ。

 で、今回の争点はやっぱ消費税でしょうな。安倍さんにしても、憲法改正についてはまったく触れなかったしね。次期解散総選挙の争点として温存するつもりなのね。
 たしかにいまやったら少し早いわな。北が具体的に攻撃してこんと現実感ありませんもんねー。

 日本人て本音と建て前があるけど、ミサイル一発で変わりますよ。次期総選挙の風は北がつくってくれます。

 けどさ、こんなこと言っていいのかわからんけど、北朝鮮問題はどうやら解決しそうですな。米軍による北殲滅? いえいえプーチンによる平和的解決。

 トランプだけが蚊帳の外。日韓中露は「合意済み」。あとは金正恩の胸先三寸だけど、乗るでしょう。なぜならトランプに白旗をあげるわけじゃないし、なによりもゼッタイに逆らえないロシアの親玉からの話ですからね。

 ヤクザ組織でもそうですわな。「わしの顔立ててくれんかのー」ゆうてね。

 北は金日成の時代から中国には上から目線なのよ。毛沢東なんて「スターリンの使いっ走り」としか思ってないからね。けど、ソ連、ロシアには忠誠心ありますからね。金日成を用意したのスターリンだかんね。「秘密」握られてるから。

 金正恩にしたって最後のチャンスでしょ。ミサイル開発、核実験は凍結するっしょ。廃棄まではまだいくつかの段階を踏むと思うけど。その間、ゴタゴタしてもらって改憲すればいいわけ。

 困るのはトランプですな。困った時の北朝鮮。今度はイラン相手にケンカ売る? ならば、単独攻撃に打って出るか? それではブッシュと同じ。トランプを追い込みたい勢力は独断専行するかもしれんけどさ。

 で、このプーチン案ですけど、安倍さんも合意してんだろうけど発表できんわな。当たり前です。選挙なんだから。憲法改正したいんだから。それまでは秘密。19年10月かな。

 この話、近々、原原でお話します。
 
 さて、消費税です。これが争点の一角を占めるのは確実。しかも北朝鮮問題がそろそろ片づきそうだ、となれば、これしかないわけで。。。



 小池新党も都民ファーストにしても、まーーたく白紙状態でしょ。いまの段階では零点なのか満点なのかわからん。しかも国政って地方政治とはぜんぜん違いますよね。市政あたりは共産党でもいいや、つう人でも、まさか国政を任せようとは思わないっしょ。うちのバカ親父くらいっしょ。だから都民なんたらがどんなにブームだからって国政はわからんよー。

 アドバンテージがあるのは、小池さんは「空想」「夢想」「妄想」で好きなこと言ってりゃいいってとこかな。財源なんて質問もされないから大丈夫。


「小池新党は自民党の補完勢力でしかない!」・・・共産党の分析は正しいっす。さすがに鋭いなあ。「希望の党」って大昔の「新自由クラブ」なんすよ。気づいた?

 少し解説しときましょうか。。。安倍さんと小池さん(どうでもいいから前原さんはカット)の政策スタンスについて大きな点のみ比較してみましょうか。

□共通点→保守政党。憲法改正賛成。
□相違点1→消費税増税=安倍さん賛成(今回は)、小池さん反対。
□相違点2→原発=安倍さん賛成、小池さん反対。

 お互い保守陣営なんだけど消費税と原発では違いがある、つうこと。

 これで希望の党が自民党の補完勢力だって気づくでしょ。気づかない? だって保守陣営を選択する有権者しか改憲なんて賛成しないじゃん。あとは消費税と原発でどちらが「好み」かで選択すればいいの。

 どちらにしても改憲賛成の有権者を集めることには変わりはないっつうこと。

 小池さんとしては、小泉は小泉でも進次郎さんに来てもらいたかっだろね。今回は自民党の選挙の顔だからムリ。で、原発反対の親父が小池さんを激励した、つうことでしょうな。
 


 民進党は元もと消費税を8%に10%に上げた張本人。「希望の党」より過激に打ち出さんと消滅すんだけどー。

 09年の総選挙で「4年間消費税を引き上げない!」と鳩山さんが公約に打ち出して政権交代を実現させたにもかかわらず、カンチョクトさんは1年も経たないうちに「やっぱ消費税上げます!」って簡単に国民を裏切っちゃった。その後の上島竜平さんなんか海外でぺらぺらしゃべって国際公約にしちゃった。

 マニフェストに書いてることぜんぜんやらず、ないことばっかやってんだもん、支持率ガタガタ。

 政権交代した安倍さんは仕方なく消費税率を上げた結果、日本経済は2年半も落ち込んだわけ。

 いくら前原さんでも無責任なことはもういえんでしょうし、口が裂けても撤廃とか税率下げますとは言えんわな。残念な党やね。ホント、ついてない人はとことんそうなの。疫病神ちゃうか。。。

 安倍さんは財源をきちんと説明して戦うしかない。とにかく2年間で税収を上げる。この実績つうか実証で「撤廃」あるいは「5%に戻す」「8%を維持する」と打ち出すしかない。これは政権政党の代表として当然ですな。



 さて、では、肝心の税収、とくに消費税はどう推移してきたんでしょ?

 消費税が導入されたのは1989年。竹下登さんのときね。この年の税収54.9兆円。直近の16年の税収は55.5兆円。

 内訳ですけど・・・
□89年度は所得税21.4兆円。法人税19.0兆円。消費税3.3兆円。
□16年度は所得税17.6兆円。法人税10.3兆円。消費税17.2兆円。
 早い話が所得税4兆円減、法人税9兆円減。増えたのは消費税だけ(14兆円!)つうことなのね。

 「えっ、法人税と所得税を減らすために消費税率って上げてきたの?」
 「はい、そうです」

 事実、法人税率42%から23.4%になりました。所得税と住民税の最高税率は88%から65%(消費税導入時)。そして50%に下がってますからね。



 ホントの正しい姿はね、全員が等しくすべての段階で10%の税金を払うこと。所得税にしても法人税にしてもね。所得税は悪名高い「累進課税」でしょ。高収入者からはガツンと奪い、貧困層つうより中間層よりちょいと下あたりの層は納税以上のサービスを享受してるはず。

 高額納税者だからつって表彰されるわけでもないし、満員電車で「ゴールドシート」「ダイヤモンドシート」に座れるわけじゃなし。ま、成金に見られたくないから、「用意しろ!」なんてヤツいないと思うけど。中国人じゃないんだからさ。

 つまり、等しく納税するシステムじゃないのよ。けど等しく年は取る。社会保障のコストだけは鰻登り。だから金持ちほど日本から脱出してますよ。奥村眞吾先生の本読んでください。ホント凄いですよ。

 なにが言いたいか? だれもがきちんと10%の税金を払えば消費税なんて不要なのよ。脱税もなくなります。さらにいえば、税務署も税理士もいりません。

 「貧困層から奪うな!」とかいう人がいるけど、生活保護は別途拡充できるんです。けど納税はいったんしてもらう。その後、足りなければ補助すればいいわけ。
 「納税した」つう意識が政治に関心を持たせる最大のモチベーションだと思うけどね。

 まあ、政治に関心もってもらいたくない勢力が強いんだろうな。

 この選挙で投資はどうすべきか、なにがいいか? あまりにもえげつないので原原で詳しくお話します。お楽しみに・・・次回博多原原はゲスト講師かあ。すると11月のオーラス講義かな。投票終わっとるやないか。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「戦争と平和 前編」(百田尚樹著・821円・新潮社)です。