2009年03月18日レポート

カテゴリー中島孝志の原理原則研究会」

 日経web連載の「社長の愛した数式」は連日15万人のアクセス。日経記事中ダントツ人気のコラムとなってしまいました。本日水曜日が更新です。
 今回のテーマは「トヨタ自動車復活!?豊田章男氏の数式」です。ぜひご一読くださいませませ。

 昨日は原理原則研究会。特別ゲスト講師は佐藤壮広さん。
 ある時はいろんな大学を駆け回って宗教人類学を教える「非常勤講師」。またある時はブルースを唄う「非常勤講師」。またある時は朝日新聞天声人語に登場する「非常勤講師」。
 しかして、その実態は? はい、「非常勤講師」です。

 というわけで、昨日の講義というかイベントは最高に面白かったですよ。
 テーマは「ある世がわかればこの世が変わる」。沖縄の宗教人類学をベースに興味深い話がいろいろ。

 そうか、沖縄には「神人(カミンチュ)」という言い方が昔からあるのか。神と人の間の子。時に神であり時に人である。いわば、メディエーター。西洋キリスト教圏では唯一キリストのみが許される存在ですけど、沖縄では当たり前のように、「あの人、カミンチュさあ」といいのけてしまう。いい文化を持ってますなあ。

 また、マブイウチ。幽霊を見たり驚いて気が動転してたとき魂が抜ける病のこと。このまま放っておくと心身が衰弱しちゃう。で、対処法としてはマブイグミが必要なわけ。つまり、魂込めね。
 毎年、総理が出張って戦没者の慰霊式典を沖縄でやってますけど、これはたんなるセレモニー。沖縄県民は、戦地で亡くなった人々の魂を拾って来て、元に戻さない限り、「供養」とは思えないわけ。
 文化のちがいがわからないときわめて表層的な対応しかできないということですな。う〜ん。めちゃ勉強になりました。


佐藤先生の名講義。

松本隆博さん(「尼崎なオカン」「お母ちゃんのいうとおり」でブレイク。虎視眈々と紅白出場を狙うミュージシャン・作家・講演家・コンサルタント・ダウンタウンの松本人志さんの兄貴でもあります)も乱入。

全員で「♪非常勤ブルース」でシャッフル。

♪先生 いつも どこにいるんですか?
 聞かれるたびに おれは答えるよ
 おれはいつも おまえらの目の前だ

 非常勤ブルース ひとこま
 なんぼのおれの生活
 アルプス1万尺 おれはひとつき3万弱♪

 教室では学生に歌を作らせているとのこと。「シューカツブルース」とか。♪4月からやっときゃ良かった♪とかね。
 音楽療法ならぬシンガーソング・ライティングセラピーとしての効果もおおきに期待できます。
 
 大不況の中だからこそめちゃ笑い飛ばすことが大切。自虐の唄というなかれ。自分を笑えるというのは余裕がなければできません。