2009年03月20日「ホルテンさんのはじめての冒険」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
急激な円高で始まりましたね。NYダウも反落でスタート。日本市場の休み中に相場は一変するかもしれませんな。
さて、知らないうちにすやすや寝てたみたい。たぶん5分くらいだと思うんだけど。「眠りに落ちる」という表現がいちばん正しいかも。
映画観てるとよくあんのよね。最初から終わりまで手に汗握るような映画はそもそも観ないし。
坊さんのありがたい話を聞いてるときも寝ちゃう。読経してると必ず寝ちゃうんだよね。『徒然草』にも出てくるよね、そんな人。
昔、勉強会に臨済宗妙心寺派の法統に来てもらったことあるけど、いい読経ほど眠りに落ちやすいと話しておられました。ま、責任転嫁してもしょぅがないんだけどさ。
映画にしても落語、シャンソン、ミュージカルにしても、こちとら、身体と心をゆるめに行ってるわけで。同じ「表現者」として、演じる人を観てるとホッとするのよ。どんどんゆるんでくるわけ。映画もそう。だからいつも知らないうちに寝てる。
そういえば、三谷幸喜さんの映画は最後まで観たのは「ラヂオの時間」と「みんなにいえ」しかありませんな。「有頂天ホテル」なんか3回ともずっと寝てたもん。
さて、これ、ノルウェー映画です。製作・監督・脚本は「キッチン・ストーリー」のベント・ハーメル。
私、ノルウェー好きでね。昔、国語の教科書にオスロが舞台の物語があったなあ。フィヨルドの国という意識しかないんだけど、そうか雪国だよなあスキー大国だよなあ。鉄道の国だよなあ。
主人公はホルテンさん(ボード・オーヴェ)。勤続40年。無遅刻無欠勤。謹厳実直なノルウェー鉄道の運転士さん。
ところが、定年退職の日にひょんなことから遅刻。記念すべきラストランするはずの列車はすでに発車。
えええっ? おおおっ! がっくり。
いままで気づいてきた歴史みたいなものが、彼の中で崩れ落ちゃう。最後の最後にしくじった・・・みたいなね。
以来、予定調和の人生の歯車が狂い始める・・・ここから「冒険」が始まるっつうわけですな。
冒険ったってたいしたもんじゃないの。けど、彼にとっては冒険。
この少しの変化がいままでの彼からは想像もできない世界へと誘ってくれるわけね。
呆けが進んだ母親を施設に見舞う。若い頃、母親はジャンプ選手になりたかった。ホルテンさんに期待しただろうに、母親の夢を叶えることはできなかった。
元外交官の奇妙な爺さん。道路で倒れてた。自宅に運ぶと、弟は天才発明家だけど統合失調症と誤診され不遇だった、と嘆く。
笑ったのは、「ニッサンが日本の会社だなんて信じられるか!」だって。で、取り出したウィスキーがサントリー。
「目隠し運転ができる」と夜明け前にシトロエンをひっばりだす始末。
「手遅ればかりの人生。でも逆に考えれば、いつだって間に合うってことさ」
ホルテンさんはスキーをかついで郊外のジャンプ台へと行くわけね。
音楽も映画のリズムも疲れた心身をゆるめるのにもってこい。マッサージ3時間分はゆるんだと思う。渋谷Bunkamuraにて上映内。
さて、知らないうちにすやすや寝てたみたい。たぶん5分くらいだと思うんだけど。「眠りに落ちる」という表現がいちばん正しいかも。
映画観てるとよくあんのよね。最初から終わりまで手に汗握るような映画はそもそも観ないし。
坊さんのありがたい話を聞いてるときも寝ちゃう。読経してると必ず寝ちゃうんだよね。『徒然草』にも出てくるよね、そんな人。
昔、勉強会に臨済宗妙心寺派の法統に来てもらったことあるけど、いい読経ほど眠りに落ちやすいと話しておられました。ま、責任転嫁してもしょぅがないんだけどさ。
映画にしても落語、シャンソン、ミュージカルにしても、こちとら、身体と心をゆるめに行ってるわけで。同じ「表現者」として、演じる人を観てるとホッとするのよ。どんどんゆるんでくるわけ。映画もそう。だからいつも知らないうちに寝てる。
そういえば、三谷幸喜さんの映画は最後まで観たのは「ラヂオの時間」と「みんなにいえ」しかありませんな。「有頂天ホテル」なんか3回ともずっと寝てたもん。
さて、これ、ノルウェー映画です。製作・監督・脚本は「キッチン・ストーリー」のベント・ハーメル。
私、ノルウェー好きでね。昔、国語の教科書にオスロが舞台の物語があったなあ。フィヨルドの国という意識しかないんだけど、そうか雪国だよなあスキー大国だよなあ。鉄道の国だよなあ。
主人公はホルテンさん(ボード・オーヴェ)。勤続40年。無遅刻無欠勤。謹厳実直なノルウェー鉄道の運転士さん。
ところが、定年退職の日にひょんなことから遅刻。記念すべきラストランするはずの列車はすでに発車。
えええっ? おおおっ! がっくり。
いままで気づいてきた歴史みたいなものが、彼の中で崩れ落ちゃう。最後の最後にしくじった・・・みたいなね。
以来、予定調和の人生の歯車が狂い始める・・・ここから「冒険」が始まるっつうわけですな。
冒険ったってたいしたもんじゃないの。けど、彼にとっては冒険。
この少しの変化がいままでの彼からは想像もできない世界へと誘ってくれるわけね。
呆けが進んだ母親を施設に見舞う。若い頃、母親はジャンプ選手になりたかった。ホルテンさんに期待しただろうに、母親の夢を叶えることはできなかった。
元外交官の奇妙な爺さん。道路で倒れてた。自宅に運ぶと、弟は天才発明家だけど統合失調症と誤診され不遇だった、と嘆く。
笑ったのは、「ニッサンが日本の会社だなんて信じられるか!」だって。で、取り出したウィスキーがサントリー。
「目隠し運転ができる」と夜明け前にシトロエンをひっばりだす始末。
「手遅ればかりの人生。でも逆に考えれば、いつだって間に合うってことさ」
ホルテンさんはスキーをかついで郊外のジャンプ台へと行くわけね。
音楽も映画のリズムも疲れた心身をゆるめるのにもってこい。マッサージ3時間分はゆるんだと思う。渋谷Bunkamuraにて上映内。