2009年05月30日「京大芸人」 菅広文著 講談社 1470円
猛烈な円高と円安を繰り返してますな。つまり、ドル安とドル高ね。GMのカウントダウンも始まってる割にはダウも上げたり下げたり。
けど、1株80¢とはねえ。落ちるとこまで落ちましたなあ。きっと来週月曜日は各社とも「GMの歴史」みたいな番組を放送すんじゃないかな。
それはそうと、GM傘下のオペルもどうなってることやら。さらに追加の資金協力を求めるからドイツ政府も呆れてるでしょう。盗人に追銭とはよく言ったもんですなあ。
さて、ちょこまか引き取りに来てもらってるんだけど、今回は一斉放出。年に3回くらいは「えいや!」と気合いを込めて整理。でないと本に埋もれる〜〜。
けど、これ、まだ読んでなかった。このまま捨てちゃうか。そりゃ失礼だよな。一応チェック・・・。
ああ、こういう本好き。5分で読めた。うんうん、なんか青春してる。とっても新鮮。私、受験の話嫌いじゃないし、昔、予備校でよく食べたソース焼きそばの匂いまでしてきた。なんかいい。
ロザン? 北王子? あれは魯山人か?(しょうもなあ) 「聖闘士星矢」の必殺技か。
背の高いのが宇治原。クイズ番組でよくお目にかかるな。
ロザンちゅうのは漫才のコンビ名。宇治原、菅(敬称は略させてちょうだいね)のコンビです。
「アメトーク」で菅がしゃべってた通り、宇治原のこと、めちゃ好きなんやなあ。隣でしゃべってるだけで幸せいっぱい、ウケなくたってええねん、という感じだったもんな。
彼らの漫才見たことないな。U-TUBEでちと見てみよう。ああ、こういう漫才か。ふ〜ん。
出会いは高校時代。つうか、大阪の国立小中高一貫教育で同じなの。けど、氏原は広島から。菅も長野から転校。で、落ちこぼれの菅は宇治原も含めて、同級生全員を「高性能勉強ロボ」だと思ってたって。
なにしろ、菅はまぐれ×まぐれで潜り込んだ口だからね。優秀な姉のハロー効果×長野から大阪に引っ越すときたまたま席が空いてた、というダブルまぐれ。もち、末席を汚してたわけ。どんな一流校でもビリはおるんやからね。
これは辛いで。どんなにやっても上がらない。まるで「シーシュポスの神話」みたいなもんですな。
どちらも大阪出身じゃない。どちらもお笑いに疎かった。どちらも大阪人ならだれもが通ったナンバ花月(現NGK)に行ったことがない。学祭で漫才とかコントをしたわけでもない。
けどね。ものの弾みってのが人生にはありますな。
「おまえとしゃべってるの楽しいし、このまましゃべってるのが仕事になったら一番いいやん?」と菅。
「そやな。やろか?」
「(え−−やるんかい!!! おまえ賢いし、いっぱい選択肢あるやんか!!)ほんまに?」
「ほんまや」
「京大入ってや」
「なんで?」
「芸人なったとき売りになるやん」
それからの菅が心したのは、宇治原が正気に戻らないようにすること。それと宇治原を京大に合格させること。ま、後者のほうは全然大丈夫なんだけど。
で、一緒に勉強するという大義名分で、宇治原の自宅に泊まりに行ったのもそんな理由。正気に戻らせず、逆に洗脳せなあかんねん。
菅には無理やけど、宇治原にはなんとしても京大に合格してもらわなならん。でないと「京大芸人」ちゅうブランドはできないんや。
「なんで教科書、最初から最後まで読むの? 普通、時代ごとに読めへん?」
「歴史はひと続きのドラマやと思ったらええねん」
「おまえ、これ全部覚えるのか?」
「数学は問題のパターンが少ないから同じような問題がよく出るねん。問題と解き方を暗記して当てはめるだけでええねん」
「国語はせんの?」
「こんな問題が出るという予想がつかへん。新聞読んだら時事もわかるし小論文のお手本にもなる。それで十分や」
「理科ははじめから問題集やるんやね?」
「前と同じ問題が多いねん。何回も問題解いた方がええねん」
「教科書にアンダーライン引けへんの?」
「教科書に載ってることは全部重要やん」
「数学?と数学?Aのどっちにする?」
「数学?Aは確率があるやろ? 確率はほかの問題より簡単やけど落とし穴があんねん」
「?」
「検算がでけへん。そやから確率のない数学?を選んだほうがええねん」
とても芸人になりたいヤツには見えませんな。で、宇治原はみごと京大法学部に現役合格。菅は第1志望の大阪府大も私立3校も不合格。
ま、それでも翌年、大阪府大経済学部に合格・・・けど、はなから芸人になるつもりだから学校には行かない。
「1年待ってるわ」という約束通り、大学に入ると漫才の稽古。早くデビューしたいけど、NSC(吉本の芸能学院)に入るにはお金がかかるしな。
二丁目劇場でオーディションがある、だれでも受けられる。でもチケット売場で500円×4枚買わないといかん。で、その4枚を道頓堀とか歩いてる人に売るわけ。
ところがこのチケットがなかなか買えない。芸人志望者がめちゃ多いわけよ。徹夜で並んでも買えないくらい。そんなことしながら、毎週毎週通い詰めた。結局、合格するまで1年半かかった。受験より大変や。
就職シーズンもぜんぜん気にしない息子を見て、宇治原の母親は心配。芸人になると聞くと、半狂乱。菅のほうは、「あんたは普通の就職なんてでけへんわ。頑張りぃ」だと。
いま、京大芸人として、漫才よりもクイズ番組に引っ張りだこ。菅のもくろみ通り「売り」になりましたな。どんな売り方でもええねん。おっぱっぴーみたいな一発屋でもええねん。一発もない芸人ばかりなんやから。
これからが正念場ですな。
東大芸人の藤本。「東大卒ということだけ覚えて帰ってもらえばええです」
けど、宇治原見てると、噺家のほうが向いてるような気がしてならんねん。漫才はネタもリズム感も「東大芸人」田畑藤本のほうがええんちゃう? う〜ん。やっぱ正念場かもしれんな。300円高。
けど、1株80¢とはねえ。落ちるとこまで落ちましたなあ。きっと来週月曜日は各社とも「GMの歴史」みたいな番組を放送すんじゃないかな。
それはそうと、GM傘下のオペルもどうなってることやら。さらに追加の資金協力を求めるからドイツ政府も呆れてるでしょう。盗人に追銭とはよく言ったもんですなあ。
さて、ちょこまか引き取りに来てもらってるんだけど、今回は一斉放出。年に3回くらいは「えいや!」と気合いを込めて整理。でないと本に埋もれる〜〜。
けど、これ、まだ読んでなかった。このまま捨てちゃうか。そりゃ失礼だよな。一応チェック・・・。
ああ、こういう本好き。5分で読めた。うんうん、なんか青春してる。とっても新鮮。私、受験の話嫌いじゃないし、昔、予備校でよく食べたソース焼きそばの匂いまでしてきた。なんかいい。
ロザン? 北王子? あれは魯山人か?(しょうもなあ) 「聖闘士星矢」の必殺技か。
背の高いのが宇治原。クイズ番組でよくお目にかかるな。
ロザンちゅうのは漫才のコンビ名。宇治原、菅(敬称は略させてちょうだいね)のコンビです。
「アメトーク」で菅がしゃべってた通り、宇治原のこと、めちゃ好きなんやなあ。隣でしゃべってるだけで幸せいっぱい、ウケなくたってええねん、という感じだったもんな。
彼らの漫才見たことないな。U-TUBEでちと見てみよう。ああ、こういう漫才か。ふ〜ん。
出会いは高校時代。つうか、大阪の国立小中高一貫教育で同じなの。けど、氏原は広島から。菅も長野から転校。で、落ちこぼれの菅は宇治原も含めて、同級生全員を「高性能勉強ロボ」だと思ってたって。
なにしろ、菅はまぐれ×まぐれで潜り込んだ口だからね。優秀な姉のハロー効果×長野から大阪に引っ越すときたまたま席が空いてた、というダブルまぐれ。もち、末席を汚してたわけ。どんな一流校でもビリはおるんやからね。
これは辛いで。どんなにやっても上がらない。まるで「シーシュポスの神話」みたいなもんですな。
どちらも大阪出身じゃない。どちらもお笑いに疎かった。どちらも大阪人ならだれもが通ったナンバ花月(現NGK)に行ったことがない。学祭で漫才とかコントをしたわけでもない。
けどね。ものの弾みってのが人生にはありますな。
「おまえとしゃべってるの楽しいし、このまましゃべってるのが仕事になったら一番いいやん?」と菅。
「そやな。やろか?」
「(え−−やるんかい!!! おまえ賢いし、いっぱい選択肢あるやんか!!)ほんまに?」
「ほんまや」
「京大入ってや」
「なんで?」
「芸人なったとき売りになるやん」
それからの菅が心したのは、宇治原が正気に戻らないようにすること。それと宇治原を京大に合格させること。ま、後者のほうは全然大丈夫なんだけど。
で、一緒に勉強するという大義名分で、宇治原の自宅に泊まりに行ったのもそんな理由。正気に戻らせず、逆に洗脳せなあかんねん。
菅には無理やけど、宇治原にはなんとしても京大に合格してもらわなならん。でないと「京大芸人」ちゅうブランドはできないんや。
「なんで教科書、最初から最後まで読むの? 普通、時代ごとに読めへん?」
「歴史はひと続きのドラマやと思ったらええねん」
「おまえ、これ全部覚えるのか?」
「数学は問題のパターンが少ないから同じような問題がよく出るねん。問題と解き方を暗記して当てはめるだけでええねん」
「国語はせんの?」
「こんな問題が出るという予想がつかへん。新聞読んだら時事もわかるし小論文のお手本にもなる。それで十分や」
「理科ははじめから問題集やるんやね?」
「前と同じ問題が多いねん。何回も問題解いた方がええねん」
「教科書にアンダーライン引けへんの?」
「教科書に載ってることは全部重要やん」
「数学?と数学?Aのどっちにする?」
「数学?Aは確率があるやろ? 確率はほかの問題より簡単やけど落とし穴があんねん」
「?」
「検算がでけへん。そやから確率のない数学?を選んだほうがええねん」
とても芸人になりたいヤツには見えませんな。で、宇治原はみごと京大法学部に現役合格。菅は第1志望の大阪府大も私立3校も不合格。
ま、それでも翌年、大阪府大経済学部に合格・・・けど、はなから芸人になるつもりだから学校には行かない。
「1年待ってるわ」という約束通り、大学に入ると漫才の稽古。早くデビューしたいけど、NSC(吉本の芸能学院)に入るにはお金がかかるしな。
二丁目劇場でオーディションがある、だれでも受けられる。でもチケット売場で500円×4枚買わないといかん。で、その4枚を道頓堀とか歩いてる人に売るわけ。
ところがこのチケットがなかなか買えない。芸人志望者がめちゃ多いわけよ。徹夜で並んでも買えないくらい。そんなことしながら、毎週毎週通い詰めた。結局、合格するまで1年半かかった。受験より大変や。
就職シーズンもぜんぜん気にしない息子を見て、宇治原の母親は心配。芸人になると聞くと、半狂乱。菅のほうは、「あんたは普通の就職なんてでけへんわ。頑張りぃ」だと。
いま、京大芸人として、漫才よりもクイズ番組に引っ張りだこ。菅のもくろみ通り「売り」になりましたな。どんな売り方でもええねん。おっぱっぴーみたいな一発屋でもええねん。一発もない芸人ばかりなんやから。
これからが正念場ですな。
東大芸人の藤本。「東大卒ということだけ覚えて帰ってもらえばええです」
けど、宇治原見てると、噺家のほうが向いてるような気がしてならんねん。漫才はネタもリズム感も「東大芸人」田畑藤本のほうがええんちゃう? う〜ん。やっぱ正念場かもしれんな。300円高。