2009年10月23日「真似する力」 中島孝志著 三笠書房 600円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 これ、ホントは今年の1月に出版する予定だったんです。この20日にようやく出した、私の最新刊なんですけどね。

 今年は人生でいちばん忙しくてとてもとても手が回りませんでした。近所を徘徊しているどら猫の手も借りたいくらいですもんねえ。
 で、そんなこんなしてるうちに、「真似る力」だったか「真似る技術」だったか、いずれにしても先に出版されちゃった。勝間さんという売れっ子コンサルタントですね。

 「だから言わんこっちゃない。先、超されちゃったじゃないですか。ボクが温めてきた企画なんですからね。これから出して真似と思われたら、それこそ話になりませんよぅ」な〜んて、担当編集者から嫌みを言われてしまいました。

 慌てて取り寄せましたけど、読んでちょっと安心しました。「真似る云々」というのはタイトルとまえがきだけ。中身は普通の対談本なんですね。
 たぶん雑誌かなにかで対談したものを、いざ単行本にするとき、便宜的につけたんでしょう。一応、「真似」に関するインタビューをあちこちに後付で挿入してますけど、それだけ。ま、編集者も安心してくれたようです。

 さて、真似で思い出すのはパナソニックですよ。「まねした電器」なんて悪口言われたりしてね。猿真似のパナソニックに対して、ソニーはモルモットと言われたりしてね。どちらも超一流ですよ。

 モルモットと猿真似どちらがいいか? う〜ん、難しいとこですなあ。

 けど、パナソニックの研究開発担当副社長は当時、なんと言ってたか。
 「真似なんてすぐにできるもんじゃあない。少なくとも同レベルの技術とか研究開発の能力があってはじめてできるんだ・・・」
 
 たしかにその通りです・・・ここから先はこちらにどうぞ。