2010年09月22日「権力に操られる検察」 三井環著 双葉社 860円
※今朝の朝日新聞(横浜版)に中島孝志が載ってまjavascript:void(0);す。テーマはなんと「コロッケそば!」。「喜食満面」というシリーズです。
今回も30分近く話しちゃいました。けどタイムリーな話題ですから、「聴く!通勤快読」をぜひ聴いてください。勉強になりますよ。
とうとうやっちまいましたね。「証拠隠滅容疑」で大阪地検特捜部主任検事・前田恒彦容疑者逮捕ですよ。
「やっちまった!」という意味は、検事がえん罪作りをしてたということです。いいですか、注意すべきは「証拠隠滅」ではありません。村木厚子・元被告(無罪)を貶めるために「証拠を作っていたこと」です。
ここがキモです。
作った証拠を隠滅しようとしたわけですね。繰り返しますが、重要な犯罪は「証拠隠滅」ではなく「えん罪作り」にあります。自分のシナリオ通りに進めるために都合のいいように証拠を作っていたんですね。
著者は現場で隠滅を図った前田容疑者よりも、「この事件を統括する大阪地検(前)特捜部長・大坪弘道(現・京都地検次席検事)という人物こそ、筋道を描いていると見るべきだ」「大坪という男は、よくできた作り話をでっち上げる検事として関西では有名なのだ」と言い切っています。
今後、最高検がどのくらい本気で捜査するかわかりません。できれば主任検事のクビ1つで幕引きにしたい。実は特捜部長が張本人だった・・・なんて発表できるわけがない、と戦々恐々としているはず。
もしかすると、検察はまたしても政治に保護を求めることになるかもしれない。
毒を喰らわば皿まで、ですな。
さてさて、著者は大阪高検公安部長の職にあるにもかかわらず、身内である「検察の裏ガネ作り」の実態を実名告発するため、テレビ朝日の番組「ザ・スクープ」に出演しようとした3時間前、その検察から逮捕されてしまいました。
あれから8年・・・。
検察というと、いままで正義の味方という印象がありました。たぶん、国民目線でもそうでしょうね。「疑わしきは罰せず」「刑が確定するまでは無罪」な〜んて、だれも思いません。「検察が捜査してる」というと、その対象者に対して、「なにかやったにちがいない」「あの人、きっと悪いヤツなのよ」・・・と思いこんでしまいますね。
けど、いま、検察の信頼度がガラガラッと崩れ落ちてますな。いま、組織として考えると、「危機」だと思う。
先頃、有罪が確定し、収監されることになった鈴木宗男事件、日歯連事件、朝鮮総連ビル詐欺事件くらいまでは、被疑者を「ふ〜ん、逮捕したんだ」としか思わなかった。でも今回で4度目の取り調べをされた小沢一郎事件ともなると、「国策捜査?」「たんなる記載ミスなのに、現職政治家を逮捕? そこまでやる? おかしい!」と気づき始めた。
そして、決定版は村木厚子厚労省局長の郵便不正事件。「40件を超えるあなたがたの証拠はほとんど信用できないので採用しない」と裁判官からダメ出しされちゃった。
検察の勇み足というレベルではなく、検察って犯罪を平気で作る人たちなんだ、ってわかっちゃった。たぶん、近々、大阪地検特捜部は本件について「控訴断念」と発表するはず(逮捕発表と同時に「放棄」しましたね)。今回の体たらくは致命傷ですな。
いま、佐藤優さんや鈴木宗男さんの本がどれだけ売れてるか。ワイドショーおばちゃんは読まないとしても、ちょっとしたインテリなら読んでますよ。で、検察=平成版特高警察としか思っちゃいません。いままで手がけた大事件もすべて「?マーク」で見るようになっちゃった。
で、この本です。いやはや驚きました。鈴木宗男事件、日歯連事件、朝鮮総連ビル詐欺事件、小沢一郎事件、そし郵便不正事件・・・これらすべてが政治から強要されて、検察が「事件」にしたものばかりだったとは。
闇将軍ですら逮捕する正義の味方だったはず・・・どうして政治=権力の指図通りに動くようになったのか? 弱みでも握られたのか?・・・続きはこちらからどうぞ。
今回も30分近く話しちゃいました。けどタイムリーな話題ですから、「聴く!通勤快読」をぜひ聴いてください。勉強になりますよ。
とうとうやっちまいましたね。「証拠隠滅容疑」で大阪地検特捜部主任検事・前田恒彦容疑者逮捕ですよ。
「やっちまった!」という意味は、検事がえん罪作りをしてたということです。いいですか、注意すべきは「証拠隠滅」ではありません。村木厚子・元被告(無罪)を貶めるために「証拠を作っていたこと」です。
ここがキモです。
作った証拠を隠滅しようとしたわけですね。繰り返しますが、重要な犯罪は「証拠隠滅」ではなく「えん罪作り」にあります。自分のシナリオ通りに進めるために都合のいいように証拠を作っていたんですね。
著者は現場で隠滅を図った前田容疑者よりも、「この事件を統括する大阪地検(前)特捜部長・大坪弘道(現・京都地検次席検事)という人物こそ、筋道を描いていると見るべきだ」「大坪という男は、よくできた作り話をでっち上げる検事として関西では有名なのだ」と言い切っています。
今後、最高検がどのくらい本気で捜査するかわかりません。できれば主任検事のクビ1つで幕引きにしたい。実は特捜部長が張本人だった・・・なんて発表できるわけがない、と戦々恐々としているはず。
もしかすると、検察はまたしても政治に保護を求めることになるかもしれない。
毒を喰らわば皿まで、ですな。
さてさて、著者は大阪高検公安部長の職にあるにもかかわらず、身内である「検察の裏ガネ作り」の実態を実名告発するため、テレビ朝日の番組「ザ・スクープ」に出演しようとした3時間前、その検察から逮捕されてしまいました。
あれから8年・・・。
検察というと、いままで正義の味方という印象がありました。たぶん、国民目線でもそうでしょうね。「疑わしきは罰せず」「刑が確定するまでは無罪」な〜んて、だれも思いません。「検察が捜査してる」というと、その対象者に対して、「なにかやったにちがいない」「あの人、きっと悪いヤツなのよ」・・・と思いこんでしまいますね。
けど、いま、検察の信頼度がガラガラッと崩れ落ちてますな。いま、組織として考えると、「危機」だと思う。
先頃、有罪が確定し、収監されることになった鈴木宗男事件、日歯連事件、朝鮮総連ビル詐欺事件くらいまでは、被疑者を「ふ〜ん、逮捕したんだ」としか思わなかった。でも今回で4度目の取り調べをされた小沢一郎事件ともなると、「国策捜査?」「たんなる記載ミスなのに、現職政治家を逮捕? そこまでやる? おかしい!」と気づき始めた。
そして、決定版は村木厚子厚労省局長の郵便不正事件。「40件を超えるあなたがたの証拠はほとんど信用できないので採用しない」と裁判官からダメ出しされちゃった。
検察の勇み足というレベルではなく、検察って犯罪を平気で作る人たちなんだ、ってわかっちゃった。たぶん、近々、大阪地検特捜部は本件について「控訴断念」と発表するはず(逮捕発表と同時に「放棄」しましたね)。今回の体たらくは致命傷ですな。
いま、佐藤優さんや鈴木宗男さんの本がどれだけ売れてるか。ワイドショーおばちゃんは読まないとしても、ちょっとしたインテリなら読んでますよ。で、検察=平成版特高警察としか思っちゃいません。いままで手がけた大事件もすべて「?マーク」で見るようになっちゃった。
で、この本です。いやはや驚きました。鈴木宗男事件、日歯連事件、朝鮮総連ビル詐欺事件、小沢一郎事件、そし郵便不正事件・・・これらすべてが政治から強要されて、検察が「事件」にしたものばかりだったとは。
闇将軍ですら逮捕する正義の味方だったはず・・・どうして政治=権力の指図通りに動くようになったのか? 弱みでも握られたのか?・・・続きはこちらからどうぞ。