2011年04月28日連休ですね。。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 さて、明日から連休ですね。どちらかご旅行ですか? 周囲に聞きますと、今年だけはどこにも行かないとか、関西に避難しますとか、反応はいろいろですね。

 どこにも行かない、という人が多いなあ。やっぱ、地震と原発が影響してますねえ。怖くてどこにも行きたくない。家に閉じこもり。

 私? 連休明けまでに少なくとも2冊。できれば3冊やんなきゃならない。今年何回目だろ。缶詰。がんばります。

 さて不思議なことになりそうですな。内閣も国会も東電の救済スキームの話が先走り。どのくらいの被害か損失か賠償かもわからないのに、はなから救済すると決めつけてるんですね。
 社債だけで5兆円も発行してるわけですから倒産させるわけにはいかん、ということですね。

 けど、そうなると、当然、公的資金という名の税金が使われるわけですよ。
 東電は公的企業ではありません。たんなる私的企業です。倒産したら、電力ビジネスという地域独占企業で儲けてきた会社です。救済するにしてもいきなり税金ではなく、取締役・株主・債券主・・・という負担順序というものがあります。もっと徹底的に議論することがなければおかしいですな。

 それともこういう時の保険に電力ファミリーは政界に献金してきた、ということなんでしょうか。

 いや、どうも違うようです。ずばり言います。「真犯人」をあぶり出されることがいやだからです。

「東電は原発の運営者なんだから責任とってくださいよ。けど、必ず倒産させませんから。補償額も税金でなんとかしてあげますから」
「はい仰せの通りにいたします」
 
 ま、こういうことでしょう。この真犯人についてはメディアはぜんぜん語りませんな。おバカだからでしょうか。いや、電事連あたりから間接的に止められてるんじゃないでしょうか。真犯人については書くな、しゃべるな、報道するな。広告やんないぞ、とね。

 来週、この点についてじっくりお話ししましょう。

 ところで、いま、被災地の皆さんは税金控除、公的料金も控除されますが、原発事故の被害者である東電管内のご家庭がどうして電気料金アップを強いられなくちゃいけないのか。

 不思議ですね。

 受益者負担? 益なんか受け取ってませんよ。被害者負担でしょ? これっておかしくない?

「いやいや、水力か原発かなんて電気に色はついてないんですから、そんなこと言わないで全員で負担しましょうよ。そうでなければ、ご自分で太陽光発電でもしてくださいよ」 

 そもそも電気利用者に水力、原発、火力・・・電気の色どころか、「地域電力会社からしか買えない(送電権の独占)」という選択の自由を奪っておいて、その言いぐさはありません。太陽光発電をしてもいいですけど、そうしたら、原発の放射能は絶対にこちらには降らせないでしょうね、と質問されたら答えられないでしょうな。

 さて本日の「中島孝志の聴く!通勤快読」でご紹介する本は「ほんとうの環境問題」(養老孟司・池田清彦著・新潮社)です。詳細はこちらからどうぞ。