2011年12月10日「火天の城」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
第11回松本清張賞を受賞した山本兼一さんの小説を完全映画化。どうしてこんないい映画がもっと知られないのか、悔しい思いがしますな。
織田信長の人間離れした着想に宮大工が挑みます。コンペをするとこなんざ、広告代理店のプレゼントまったく同じ。飽きないんだよなあ、この映画。
信長最後の居城「安土城」は前代未聞・空前絶後。当たり前でしょう、これ、ルイス・フロイスなどの西洋坊主の伝聞から着想したものだもん。つまり、昨日、「聴く!通勤快読」でご紹介した通り、バチカンでありローマなんです。
稲葉山山頂に三重瓦葺きの櫓がそびえるが、今度は五重の天守を建てる。
これだけの天守となると、屋根瓦や壁、柱、全体の重さが何万貫になるかわからない。それだけの重さを支える木があるのか。。。わからないけれども、大工として生まれたからにはぜひ建ててみたい。
安土城建設のためには、敵軍の武田家の木曽の檜が絶対必要。命がけでそれをもらおうと談判する棟梁。絶対にやらない武田の家臣。。。宮大工の岡部又右衛門の生き様をまさに大工の棟梁としてお見事。
それにしても、模写も設計図も残っていない安土城を復元したんですからすごい。「天守閣を吹き抜けにせよ」という信長の厳命に断固として反対する又右衛門。この構造も想像上のもの。総床面積459坪、柱数合計472本、番匠が延べ13万7700人。延べ100万人を超える天下の大仕事。自分の首と賭けて挑戦します。
気を組むことは人を組むこと。心を組むこと。安土桃山時代のプロジェクトX。
織田信長の人間離れした着想に宮大工が挑みます。コンペをするとこなんざ、広告代理店のプレゼントまったく同じ。飽きないんだよなあ、この映画。
信長最後の居城「安土城」は前代未聞・空前絶後。当たり前でしょう、これ、ルイス・フロイスなどの西洋坊主の伝聞から着想したものだもん。つまり、昨日、「聴く!通勤快読」でご紹介した通り、バチカンでありローマなんです。
稲葉山山頂に三重瓦葺きの櫓がそびえるが、今度は五重の天守を建てる。
これだけの天守となると、屋根瓦や壁、柱、全体の重さが何万貫になるかわからない。それだけの重さを支える木があるのか。。。わからないけれども、大工として生まれたからにはぜひ建ててみたい。
安土城建設のためには、敵軍の武田家の木曽の檜が絶対必要。命がけでそれをもらおうと談判する棟梁。絶対にやらない武田の家臣。。。宮大工の岡部又右衛門の生き様をまさに大工の棟梁としてお見事。
それにしても、模写も設計図も残っていない安土城を復元したんですからすごい。「天守閣を吹き抜けにせよ」という信長の厳命に断固として反対する又右衛門。この構造も想像上のもの。総床面積459坪、柱数合計472本、番匠が延べ13万7700人。延べ100万人を超える天下の大仕事。自分の首と賭けて挑戦します。
気を組むことは人を組むこと。心を組むこと。安土桃山時代のプロジェクトX。