2011年12月27日「カシコギ 父と子が過ごしたかけがえのない日々」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
「ブログ」も「中島孝志の聴く!通勤快読」も年内は明日で終わり。来年1月5日にお会いしましょう。
というわけで、年末のぎりぎりにぜひご覧頂きたい映画(ドラマ)を今日ご紹介したいと思います。ぜひ読んでもらいたい本は明日ご紹介します。
「パパが1日短く生きるから、おまえは1日長く生きるんだよ」
あなたが虚しく過ごした「今日」という日は
昨日死んでいったものが
あれほど生きたい、と願った「明日」のことです。
11年間、待ち続けましたよ。DVD化。ようやく。
2000年度、韓国の大ベストセラー小説(200万部突破!)をドラマ化したものですね。参考までに韓国の人口は4800万人ですからね。社会現象ですわな。これまた参考までに、私の本もなぜか韓国では売れてまして、『勉強に狂いなさい』(日本版の翻訳なんだけど肝心の日本の本はなんだっけ)という本が20万部突破。一昨年か去年、全出版物でベスト4位になってます。
このドラマ、日本では「家政婦のミタさん」の旦那様が主役をやった「グッドライフ」がリメイク版でしたよね。
さてと、詩人のホヨンは自分の人生との裏返しで妻子への思いがことのほか強いわけ。一方、画家の妻は夢を追いかけて海外に行っちゃう。しかも画壇の大御所と再婚。
その後、最愛の1人息子が白血病であることが判明します。こういうことってよくあります。ないのはたまたまですよ。
抗ガン剤治療はきつい。子供はバカじゃないからね。苦しいからつい聞いちゃうんだよね。
「いつになったら楽に死ねるの?」
どう答えます? 抗ガン剤治療の辛さは経験した人でなければは永遠にわからんだろうね。「頑張れ」なんて「軽い言葉」吐けないもの。だから「自分で自分を励まし続けられる人がいちばん偉いし、強いし、優しい人だ」と私は口を酸っぱくして言ってるわけ。
詩人の魂を大切にする父親でね、貧しくても誠実に生きる父。無欲な父親がはじめて欲を持った。
「自分の命と引き替えにあの子を救って欲しい」
必死に看病します。鬼になって大量の抗ガン剤を飲ませます。なんのために苦しむのか? 完治しないなら好きなことをさせてやりたい。いろんなものを見せてやりたい。「できる間」にね。
子役の演技がリアル過ぎてねえ。深夜の病院の廊下をスケートで走る気持ちわかるなあ。どん底でも遊びを考えるのが子供だもんね。
助かる命があって、助からない命があって、人のために生きると頑張れる人がいて、自分のために生きないと頑張れない人がいて、自分の命よりわが子を大切だと考える父親がいて、自分の夢を優先する母親がいる。
「カシコギ」ってのは、魚。メスは産んだ稚魚をほったらかし。だからオスが育てる。で、稚魚が成長すると自分は死んじゃうの。
「カシコギってパパみたいだ」
「どんな魚なんだい?」
子供はわざと優しいウソをつくんだよね。そう、このドラマ、優しさのキャッチボールなのよ。人は死を前にすると、どんどんピュアに、どんどん人間らしく、すなわち、優しくなるんです。
父子2人にしか絶対にわからない、かけがえのない命の旅。。。が始まります。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『「日本経済ダメ論」のウソ』(三橋貴明・上念司著・イーストプレス)です。詳細はこちらからどうぞ。
というわけで、年末のぎりぎりにぜひご覧頂きたい映画(ドラマ)を今日ご紹介したいと思います。ぜひ読んでもらいたい本は明日ご紹介します。
「パパが1日短く生きるから、おまえは1日長く生きるんだよ」
あなたが虚しく過ごした「今日」という日は
昨日死んでいったものが
あれほど生きたい、と願った「明日」のことです。
11年間、待ち続けましたよ。DVD化。ようやく。
2000年度、韓国の大ベストセラー小説(200万部突破!)をドラマ化したものですね。参考までに韓国の人口は4800万人ですからね。社会現象ですわな。これまた参考までに、私の本もなぜか韓国では売れてまして、『勉強に狂いなさい』(日本版の翻訳なんだけど肝心の日本の本はなんだっけ)という本が20万部突破。一昨年か去年、全出版物でベスト4位になってます。
このドラマ、日本では「家政婦のミタさん」の旦那様が主役をやった「グッドライフ」がリメイク版でしたよね。
さてと、詩人のホヨンは自分の人生との裏返しで妻子への思いがことのほか強いわけ。一方、画家の妻は夢を追いかけて海外に行っちゃう。しかも画壇の大御所と再婚。
その後、最愛の1人息子が白血病であることが判明します。こういうことってよくあります。ないのはたまたまですよ。
抗ガン剤治療はきつい。子供はバカじゃないからね。苦しいからつい聞いちゃうんだよね。
「いつになったら楽に死ねるの?」
どう答えます? 抗ガン剤治療の辛さは経験した人でなければは永遠にわからんだろうね。「頑張れ」なんて「軽い言葉」吐けないもの。だから「自分で自分を励まし続けられる人がいちばん偉いし、強いし、優しい人だ」と私は口を酸っぱくして言ってるわけ。
詩人の魂を大切にする父親でね、貧しくても誠実に生きる父。無欲な父親がはじめて欲を持った。
「自分の命と引き替えにあの子を救って欲しい」
必死に看病します。鬼になって大量の抗ガン剤を飲ませます。なんのために苦しむのか? 完治しないなら好きなことをさせてやりたい。いろんなものを見せてやりたい。「できる間」にね。
子役の演技がリアル過ぎてねえ。深夜の病院の廊下をスケートで走る気持ちわかるなあ。どん底でも遊びを考えるのが子供だもんね。
助かる命があって、助からない命があって、人のために生きると頑張れる人がいて、自分のために生きないと頑張れない人がいて、自分の命よりわが子を大切だと考える父親がいて、自分の夢を優先する母親がいる。
「カシコギ」ってのは、魚。メスは産んだ稚魚をほったらかし。だからオスが育てる。で、稚魚が成長すると自分は死んじゃうの。
「カシコギってパパみたいだ」
「どんな魚なんだい?」
子供はわざと優しいウソをつくんだよね。そう、このドラマ、優しさのキャッチボールなのよ。人は死を前にすると、どんどんピュアに、どんどん人間らしく、すなわち、優しくなるんです。
父子2人にしか絶対にわからない、かけがえのない命の旅。。。が始まります。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『「日本経済ダメ論」のウソ』(三橋貴明・上念司著・イーストプレス)です。詳細はこちらからどうぞ。