2012年06月21日大阪原理原則研究会のレポート

カテゴリー中島孝志の原理原則研究会」

 講師は大森亮尚先生。「ホントはこんなに怖い日本語」です。

1「そんなこと知らない」「そんなもの知らない」の「こと」と「もの」の違い。ここに日本人の精神文化のDNAがある。

2雨と恋の関係。歌謡曲は異常な降雨量。
「淡い初恋消えた日は雨がしとしと降っていた」
「雨が降るからあえないの 来ないあなたはやぼな人」
 日本人は失恋の時には雨が降る。外国人に話すと、「傘は持っていないのか」と不思議がられる。
 主役は早乙女。雨が降ると男女交際が禁止された。早乙女=田(さ)の神様の嫁になる。このときに梅雨時の雨が降る。
 雨=会えない。

3日本人には旧暦がふさわしい。
 6月20日は旧暦の5月1日。今日から長雨が始まる。

4物忌みの季節=5月。結婚式を避ける5月。ヨーロッパでも悪月。

5「こと」と「もの」
 こと=時間をかければ解決する。もの=解決しない。

6「物の怪」と「物語」
 わけのわからないものが「物の怪」。
 なにかわけのわからないことをぶやいているのが「物語」。 

7霊の旅
 恩師池田弥三郎先生の「日本の幽霊」と「遠野物語」。

8大地震と津波を暗示する「遠野物語」 


 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『養老孟司の大言論〈1〉 希望とは自分が変わること』(養老孟司著・新潮社)です。詳細はこちらからどうぞ。