2001年05月07日スパイ大国ニッポンの秘密

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何にもなかった、なーんにも


 いやはやびっくりしました。

 なんにびっくりしたかというと、金正日さんのご子息によく似ている人がお忍びで来日していたことではありません。

 その解決方法があまりにも日本らしいので、逆に驚いたのです。

 首相の方針演説もはじまらないうちに場外乱闘などしたくないから、さしもの真紀子外務大臣も型どおりの説明をするしかありませんでした。

 まっ、しかたないでしょう。

 血色もよく、栄養満点の体つきの男性がやんごとなき方とはだれも気づきませんでした。

 けど、いままでも何回もいらっしゃってたんでしょうね。

 「ディズニーランドに行きたかった」というコメントをもれ聞いておりますが、もしかすると、年間パスポートも持ってたかもしれませんな。

 いずれにしても、公安警察はきちんと把握していたと思いますよ、ずっと。知ってて泳がせていたんでしょう。警察は連行したかったんでしょう。いままでの総理と違って、今回の総理はちょっとは骨がありそうだから、期待もしたでしょう。

 でも、まっ無理でしょうね。日本は普通の国ではありませんから。それで結局、なーんにも無かったんだ。なーんにもね。これね、みんな見なかったことにするから。というわけで、いま政府のみなさんは「みざる、いわざる、きかざる」という日光東照宮症候群に罹ってるんです。

 きっと、野党も便宜上さらっと触れるだけで、あまり追及しないと思いますよ。この問題については。



あまりに平和的な

 それにつけても、日本という国は平和呆けしてる国です。

 まず歩いている人。

 何年の前から言ってますが、みんな前を向いて歩いていません。しかもチンタラ歩きです。これは若い人でも同じです。落ち着いているのではありません。ダラダラしてるんです。

 緊張感がないのは、それだけ平和だということです。

 たしかにミサイルやテロがあるわけではありませんから、平和です。しかし、わたしは平和ではなく、平和呆けしてるんだと思っています。

 そこで、「地球防衛軍」の一員として、わたしはこういう平和呆けした人を一人でも覚醒したいので、駅や道でチンタラ歩きをしてる人にはそろーり近寄って、足の裏を蹴飛ばして歩いています。

 「あっ、あのとき、もしかして・・・」と足裏を華麗にキックされた人がいたら、それはわたしです。わたしが犯人です。

 これだけ平和呆けしてると、各国のスパイのみなさん、あるいは敵対国のみなさんも日本に来るとホッとするでしょうね。

 「いやぁ、日本では休戦しましょうよ」ってな具合です。

 こんなに安全な国はありません。

 でもね、このやんごとなき方が交通事故に遭ったり、通り魔に遭ったりしたらどうするんでしょうか。いま、多いでしょう。変なヤツ。刃物を振りかざすまでいかないにしても、「変な若者」「変なおじさん」というのは、電車でいえば、2両に1人はいますね。

 「それ、お前だろ?」という突っ込みはいりません。わたしを除いてもそれだけいると思います。

 「アクシデントに巻き込まれるなんて、杞憂だよ」

 たしかに「杞憂」でしょう。でも、アクシデントに巻き込まれる確率は1億2千万の1ではありません。一か八か。いつだって50パーセントなのです。

 やっぱり、わたしは杞人の生まれ変わりなのかもしれません。